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第826話🦇嫌な電話 ページ16

*ミラ side*

入間と別れたアタシは、その足で医務室へとやって来た。

「あ、ミラちゃん。用事は済んだん?」

未だ眠り続けるシャオロンのベッド横で、4人はトランプをしていた。

「おん、終わった終わった。アタシも混ぜてや」

「もちろんええで!!」

みんなの輪に混ざり、トランプをしながらシャオロンが目覚めるのを待つ。

そんな調子でババ抜きをしていた最中、おもむろにアタシのス魔ホが鳴り響いた。

トランプを持っていないほうの手でス魔ホを取り出したアタシは、その着信主の名前を見て隠すことなく顔をしかめる。

「ウゲェェ……」

「なんちゅー声出してんねん、お前……;;」

呆れたようにツッコむロボロをよそに、ウツが気付いたように声をかけてくる。

「もしかして、ご実家から……?」

「あー、ご名答……まぁええわ。適当に返事するから、続けよって」

応答ボタンを押してから肩にス魔ホを(はさ)み、ババ抜きをする体勢に戻るアタシ。

ソレを見て、みんなは顔を見合わせつつもババ抜きを再会してくれた。

その様子を眺めながら、アタシはス魔ホの向こう側に居る人物にぶっきらぼうに応える。

「もしもし?」

『お嬢様、まだお帰りになられないのですか? 収穫祭は無事に終わったのでしょう? ミリア様も心配なさってますよ』

「久々でもうっさいなぁ、コラソン……今日アタシ帰らんから」

あっけらかんと告げると、『何ですって!?』と大袈裟なリアクションが返ってきた。いや、マジでうるさい。←

『お疲れでしょうし、屋敷でゆっくりお休みになられたほうがよいですのに……!!』

「ハッ……その家でゆっくり休めた覚えなんか、1日たりともあらへんわ」

嘲笑(ちょうしょう)混じりにそう返すと、コラソンはしばし押し黙ってからこう言った。

『……ではせめて、収穫祭の結果だけでも教えてください。ミリア様が、とても気にしていらしたので……』

「ハイハイ、どーせ結果(ソレ)しか価値なんてないんやろ」

『お嬢様ッ! ミリア様は、本当にお嬢様のことをご心配なさって……!』

「準優勝して位階(ランク)5(ヘー)”に昇級しました!! ハイおしまいッ!!!」

『あッ、ちょッ……お嬢様ッ___』

ブチッ!と通話を切ったその拍子(ひょうし)に手に持っていたトランプがバラバラと落ちてしまい、ハッと我に返る。

目の前には……アタシを心配そうに見つめる、仲間たちの顔があった。

第827話🦇既視感のある“危うさ”→←第825話🦇入間の決意



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空文 晴霧(プロフ) - 葵斗(別アカ)さん» ありがとうございます(*´˘`*) (3月25日 11時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
葵斗(別アカ) - 頑張れp(^-^)q (3月25日 11時) (レス) @page25 id: 8875507bce (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - 葵斗さん» コメントありがとうございます! 頑張って書き続けていきますので、応援お願いします(*´▽`*) (3月15日 18時) (レス) id: d259bd7f79 (このIDを非表示/違反報告)
葵斗 - 遂に18まできたのか…応援しています、執筆頑張って下さい!!! (3月15日 18時) (レス) id: 6f83c28ab3 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - ユノンさん» ありがとうございます! マイペースな更新にはなってしまうかと思いますが、気長に見守ってやってください☺️ (1月5日 13時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2023年10月22日 18時

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