第825話🦇入間の決意 ページ15
*ミラ side*
「そーそー。コレ、返しとくな」
そう言いながらアタシが入間に差し出したのは、彼が収穫祭前にアタシに預けた〖双子の鏡〗の片割れ。
「あっ、ありが……」
ハッとしてソレに手を伸ばそうとした入間だったが……ふと、何か思ったようにピタリと動きを止める。
「入間？」
「あ、えっと……」
少し言い
「……今回の収穫祭で、いろいろあってさ。自分の居場所のこととか、魔界のみんなのこととか……いろいろ考えた」
前を向いてそう告げる入間の横顔は、確かに何かを乗り越えたような強さを帯びているように見えて。
「そのうえで……―――僕はやっぱり、
「……！！」
……いくら協力してくれる悪魔が居るとはいえ…人間である彼が、魔界で生きることを決意するなんて…いったい、どれほどの勇気と覚悟が要ることだろうか。
あぁ…やっぱり
「それで……魔界の中でも、ミラさんは僕の正体を知ってる数少ない
遠慮がちにそんなことを言う入間の手を、アタシは両手でギュッと握ってやる。
「愚問やで、入間。そんなん……………もちろんええに決まっとるやん！！」
ニヒッと笑ってそう断言してやると、入間はパアッと顔を輝かせた。
「ほ……本当っ？」
「というか、頼まれんでも最初っからそのつもりやっちゅーの。だってアタシら、オトモダチやろ!?」
「っ……！！ うんっ…ありがとう……！」
握った入間の手にしっかりと〖双子の鏡〗を持たせ、そっと離す。
「覚えとき、入間。何があったって、アタシはアンタの味方や。アンタが楽しく魔界生活送れるよう、協力したるわ♪」
「ふふっ、本当に頼もしいや。じゃあ改めて……これからもよろしくね、ミラさん」
「こちらこそ！」
無邪気に笑う入間を見据え、アタシは彼にバレないようほくそ笑む。
どうか……どうかこの面白い人間が、魔界から出ていきませんように。
それを繋ぎ止める役ができるなんて、ホンッッマに光栄やわぁ……♡
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空文 晴霧(プロフ) - 葵斗(別アカ)さん» ありがとうございます(*´˘`*) (3月25日 11時) (
レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
葵斗(別アカ) - 頑張れp(^-^)q (3月25日 11時) (レス) @page25 id: 8875507bce (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - 葵斗さん» コメントありがとうございます！ 頑張って書き続けていきますので、応援お願いします(*´▽｀*) (3月15日 18時) (レス) id: d259bd7f79 (このIDを非表示/違反報告)
葵斗 - 遂に18まできたのか…応援しています、執筆頑張って下さい!!! (3月15日 18時) (レス) id: 6f83c28ab3 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - ユノンさん» ありがとうございます！ マイペースな更新にはなってしまうかと思いますが、気長に見守ってやってください☺️ (1月5日 13時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空文 晴霧 | 作成日時：2023年10月22日 18時
