第753話🦇誇るべき能力 ページ37
*ココ side*
翌日―――放課後になってすぐ、私は魔歴準備室へと足を運んでいた。
『アタシ、待ってるからな!』
と、ミラさんは言っていたが……本当に居るのだろうか?
微かな期待を抱きつつ、魔歴準備室のドアを開けようとした―――その時だった。
「ドーーンッ!!!」
「うわッ!?!?」
突然背後から何者かに突撃され、勢いのままドアにぶつかってしまう。
「あっははは! ビックリした!?」
聞き間違えるはずのないその声は、つい昨日聞いたもので。
「ミラさん……いったい何をしているんだ」
思いっきりぶつけた
「いや〜ッ、ちょうど入ろうとしてるココくん見つけてな? これはチャンスと思って驚かせたんよ〜!」
昨日とはまた違ったその一面に、確かにこれは問題児扱いされても仕方ないな……と納得してしまう。
「って……あら、もしかして怪我させてしもた? ごめんなー、そんなつもりやなかったんやけど」
申し訳なさそうに手を伸ばした彼女は、私の
それによって一気に至近距離まで迫った彼女に動揺し、慌てて魔歴準備室の中へ入る。
「こ、このくらい大丈夫だ。しかし、君はもう少し節度ある行動を……」
「はいはーい、小言はええからおでこ出ーして。そのくらいの怪我なら余裕で治せるから」
そう言う彼女のほうを見てみると、宙に1枚の鏡が浮かんでいた。
「それは……」
「ん? アタシの家系能力。この鏡は〖
簡単に説明している間に、彼女はその鏡を使って私の
「他にも武器にして戦ったり、ワープする鏡を生み出したりもできるんやで。アタシの自慢の能力!」
得意気に笑う彼女を前に、自然と頬が緩んでしまう。
「……本当に、すごい能力だな」
「んふふっ、ありがとうな♪ あッ、そうや!
―――ココくんの家系能力って何なん!?」
そのたった1つの問いに、情けなくも私はすぐに答えることができなかった。
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空文 晴霧(プロフ) - ぎおののーとぱそこんさん» コメントありがとうございます! アズくんとの絡みは私もめちゃくちゃ楽しんで書いてます(笑) ファンクラブ立ち上げましょう!!\( `꒳´ )/ これからも応援よろしくお願いします! (2023年4月7日 9時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
ぎおののーとぱそこん - 二回目のコメント、別機種から失礼します〜ミラちゃんと魔主役もやが、魔入間たち(とくにアズ君)の絡みが…神…。ミラちゃんと我々怪盗団…最高っす…悪魔ミラちゃん、性格が素晴らしい…ミラちゃんファンクラブ立ち上げたいっすわ…。陰ながら更新応援してます!! (2023年4月7日 3時) (レス) @page3 id: 1e15dc8a80 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます!! ギャップの女・ミラちゃんですからね( *¯ ꒳¯*) 収穫祭編も気合いを入れて書きましたので、皆様にお披露目できる日が私も楽しみです(*´∀`*) (2023年3月27日 16時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 収穫祭で悪周期ミラさんが見れるのでは?と期待をしております!ミラさんの無邪気さと悪魔らしさのギャップでいつも心揺れてます〜!更新頑張って下さい! (2023年3月27日 15時) (レス) @page10 id: 925a09eca2 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - バー子さん» ありがとうございます!! どんどん匂わせていきますので、ご期待ください( *¯ ꒳¯*) (2023年3月26日 21時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2023年3月17日 19時