第727話🦇少しの退屈 ページ11
*ミラ side*
「特訓休止……ですか」
ある日の放課後、シチロウ先生に呼ばれて魔歴準備室に来たアタシに彼は告げた。
「うん……
楽しい時間が減るのは嫌やけど……シチロウ先生の負担にはなりたくないしな。
「……わかりました。アタシのことは気にせず、2人のことみっちりしごいてやってください!」
ニコッと笑顔を作って答えると、シチロウ先生は安心したように「ありがとう」と微笑んだ。
「その代わりと言っちゃなんだけど、もし収穫祭に向けての勉強がしたかったらこの部屋自由に使っちゃっていいからね。本も好きに読んでいいよ」
「えッ、いいんですか!?」
「もちろん! 君だって、僕の大切な弟子だからね。その成長の手助けを、少しでもしてあげたいんだ」
ホンマに、ええ師匠に恵まれたなぁ……!
「ありがとうございますッ! ありがたく利用させてもらいますね!」
「うん、いつでもどうぞ」
ということで彼との特訓は収穫祭後までお預けとなり、その代わりにアタシは魔歴準備室の自由使用許可をもらうこととなった。
ー*ー*ー*ー
魔歴準備室を出て
その内容は、数分前のシチロウ先生の話と似ていて。
『リードくんに付きっきりにならなきゃいけないから、今後は自主特訓してもらう形になるけど大丈夫かな?』
「大丈夫ですよ〜。今までも問題無く1人で特訓できてましたし! アタシのことは気にせず、リードくんをしごいてあげてくださいな」
『ありがとう! それじゃ、お互い頑張ろうね!』
プツッと通話が切れ、ス魔ホを耳から離し独り溜め息をつく。
「あーあ……ちょっとだけ、退屈になるな」
正直な気持ちをこぼしつつ、アタシは少しだけ沈んだ足取りで
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空文 晴霧(プロフ) - ぎおののーとぱそこんさん» コメントありがとうございます! アズくんとの絡みは私もめちゃくちゃ楽しんで書いてます(笑) ファンクラブ立ち上げましょう!!\( `꒳´ )/ これからも応援よろしくお願いします! (2023年4月7日 9時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
ぎおののーとぱそこん - 二回目のコメント、別機種から失礼します〜ミラちゃんと魔主役もやが、魔入間たち(とくにアズ君)の絡みが…神…。ミラちゃんと我々怪盗団…最高っす…悪魔ミラちゃん、性格が素晴らしい…ミラちゃんファンクラブ立ち上げたいっすわ…。陰ながら更新応援してます!! (2023年4月7日 3時) (レス) @page3 id: 1e15dc8a80 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます!! ギャップの女・ミラちゃんですからね( *¯ ꒳¯*) 収穫祭編も気合いを入れて書きましたので、皆様にお披露目できる日が私も楽しみです(*´∀`*) (2023年3月27日 16時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 収穫祭で悪周期ミラさんが見れるのでは?と期待をしております!ミラさんの無邪気さと悪魔らしさのギャップでいつも心揺れてます〜!更新頑張って下さい! (2023年3月27日 15時) (レス) @page10 id: 925a09eca2 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - バー子さん» ありがとうございます!! どんどん匂わせていきますので、ご期待ください( *¯ ꒳¯*) (2023年3月26日 21時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2023年3月17日 19時