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第716話🦇嫉妬尋問 ページ48

*エーミール side*

その日の魔術講座を終え、俺は独り廊下を歩いていた。

今日はミラちゃんも加わってくれて、より充実した時間になったなぁ……!

けど……少しだけ、彼女の様子が気になった。


『……違う』


誰にも聞こえないよう呟いたあの時の彼女の表情が、忘れられない。

……周りの反応を見るに、恐らくあのメンバーは彼女の過去について何も知らないのだろう。

となると、いざという時支えられるのは俺だけ……かもしれない。(きも)に銘じとかんとな……。

改めて気を引き締め直したその時、目の前に2人の人物がヌルッと現れた。

「どーもどーもエーミールさぁ〜ん」

「ちょーっと僕らとお話しましょうか〜??」

「うわッ!! ショッピくんにチーノくん……!?;;」

突然現れた敵対勢力にギョッとしたのもつかの間、俺は旧・我々師団(バトラ)室に無理矢理引きずり込まれてしまった。



ー*ー*ー*ー



「聞いたぞエーミール……お前ッ、ミラさんと昔からの付き合いらしいな!?!?」

「……はい??」

小汚い床に座らされるなり、チーノくんがバンッ!!と目の前の木箱(テーブル?)を叩いてそんなことを言ってきた。

「えーっと……まず、その情報は誰から?」

「昨日、シャオロンさんからリークがありまして」

淡々と答えたショッピくんに、俺はすぐさま納得した。

昨日の魔術講座の後にでも報告したんやな……まぁ、別に知られて困ることでもないからええけども。

「おっしゃる通り、私と彼女は幼い頃から親しくしており……数年ぶりに悪魔学校(ここ)で再会した次第ですが。それが何か?」

「『何か?』やと……?」

「我らが愛しのミラさんと、そんな昔から親交があったなんてッ……(うらや)ましい!!!」

なんだ、ただの嫉妬か…ていうか、『愛しの』って……。

「まさか……お2人とも、彼女のことを恋愛対象として好いているのですか?」

ふと気になって尋ねると、2人は揃って顔を真っ赤にさせた。

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空文 晴霧(プロフ) - バー子さん» こちらこそ、読んでいただきありがとうございます!! これからも頑張ります(*´∀`*) (2023年2月13日 21時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
バー子 - 面白いお話、いつもありがとうございます!!応援してます!! (2023年2月13日 21時) (レス) @page12 id: ca2116eb16 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - AYMさん» コメントありがとうございます!! サバト編、ぜひお楽しみください( *¯ ꒳¯*) 11巻のutくん活躍シーンも私なりに描かせてもらってるので、いずれお目見えするのが楽しみです(´∀`) (2023年2月4日 17時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
AYM - 続編(15)おめでとうございます!!ミラちゃんいいですねえ!好き(告白)サバト編だから、あのemさんが見れるのか!wktkてか、そろそろで11巻のut活躍回が来るがミラちゃんは見るのかな?見たら大興奮だろうなぁ、これからも無理せず頑張ってください!!応援してます! (2023年2月4日 14時) (レス) @page1 id: 48240d13f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2023年2月3日 21時

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