第705話🦇無邪気はストレスを溶かすか ページ37
*シャオロン side*
その日の昼休み、いつものように5人で食堂に向かったのだが……。
「あれ、お前そんだけ？」
いつもは一般的な量を取るミラが、今日は野菜サラダとスープしか取っていなかった。
「あー……実は、ここ数日食欲無くって」
席に着きながらぎこちなくそう答えるミラだったが、明らかに家関係のストレスが原因だろう。他の3人も、さすがに察しているはず。
「無理に食べて吐くのも嫌やし、今日は少なめ〜。ま、気まぐれダイエット的な？w」
「ダイエット、って……」
ただでさえ細い体してんのに、心なしかちょいやつれとるやんけ……俺らが気付かんとでも思っとんのか？
とはいえ、無理矢理食わせるのも気が引けるしな……と何もできずにいると、不意にミラの隣に座っていたゾムが行動を起こした。
「なぁミラ！ ちょいこっち向いて！！」
「ん〜？ どしたのゾムさ＿＿＿ん゛ッ!?」
ミラが顔を向けるなり、ゾムは彼女の口に自分のからあげをズボッと突っ込んだ。
ミラも俺たちも唖然とする中、ゾムはこんなことを言い出す。
「前、アクアケースで……ミラに食わせてもらうと、メシがもっと美味くなるって気付いたやん？ せやから、こうすればミラも美味く感じてくれるかと思って……」
不安そうに様子を
「んふっ……あっはは！ そっかそっか、ありがとうなゾム」
笑いながらゾムの頭をポンと撫でたかと思うと、ミラはおもむろに立ち上がる。
「ちょっと追加の料理取ってくるわ！！」
すっかり調子の戻ったらしい彼女は、意気揚々とカウンターのほうへ向かっていった。
「……どうやら、もう心配無さそうやな」
トントンのその呟きに、俺も大先生も顔を見合わせ笑みをこぼしながら頷く。
「今回は、ゾムの無邪気さの勝利ってとこか」
「ナイスやで、ゾム！」
俺がグッと親指を立てて笑いかけると、ゾムも「おん！！」と嬉しそうに満面の笑みを浮かべた。
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空文 晴霧(プロフ) - バー子さん» こちらこそ、読んでいただきありがとうございます！！ これからも頑張ります(*´∀｀*) (2023年2月13日 21時) (
レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
バー子 - 面白いお話、いつもありがとうございます!!応援してます!! (2023年2月13日 21時) (レス) @page12 id: ca2116eb16 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - AYMさん» コメントありがとうございます！！ サバト編、ぜひお楽しみください( *¯ ꒳¯*) 11巻のutくん活躍シーンも私なりに描かせてもらってるので、いずれお目見えするのが楽しみです(´∀`) (2023年2月4日 17時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
AYM - 続編(15)おめでとうございます！！ミラちゃんいいですねえ！好き(告白)サバト編だから、あのemさんが見れるのか！wktkてか、そろそろで11巻のut活躍回が来るがミラちゃんは見るのかな？見たら大興奮だろうなぁ、これからも無理せず頑張ってください！！応援してます！ (2023年2月4日 14時) (レス) @page1 id: 48240d13f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空文 晴霧 | 作成日時：2023年2月3日 21時
