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第685話🦇それで充分 ページ17

*ミラ side*

「何やお前! ショッピくんの気持ち無下にするんか!」

擁護するように声を上げるシャオロンの後ろで、ショッピ先輩はあからさまな泣き真似をする。

「ロボロさんが喜ぶと思って……!」

「ショッピせんぱーい、この男に泣き落としは効きませんって。師団(バトラ)改革ん時に思い知りましたでしょ?」

「ミラの言う通りや。生憎(あいにく)俺は、情に(ほだ)されへんタチなんでね」

しかし、これでもショッピ先輩はめげなくて。

「せっかく…せっかく……! サウナスーツ効果があるやつ選んだのに……! 発汗作用…基礎代謝アップ…痩せてモテモテ……」

「ありがとうショッピく〜〜ん!!」

秒で手のひら返しして“歩ける寝袋”を受け取ったロボロに、アタシは(たま)らず吹き出した。うちの師団(バトラ)にはチョロい輩しかおらんのか?www

いざ着てみるとサイズがデカすぎてキレるロボロをス魔ホで撮りながら、アタシはショッピ先輩に小声で話しかける。

「ところでせんぱ〜い、アタシを陥落(かんらく)させるのはもうやめたんです?」

「いやぁ……こんだけバカみたいに広まってくれたんで、もう充分かなって」

ニヤァと意地の悪い笑みを浮かべながらそう答えるショッピ先輩に、アタシは確信した。

「なるほど……わざわざ布教したんは、コイツらの滑稽(こっけい)な姿を拝みたかったからですか」

「さすがミラさん。ご名答です」

ホンマ、悪いお悪魔(ヒト)やわぁ……w

「でも、アナタがご所望とあらば用意しますよ? あったかいのはホンマなんで」

「あはっ、遠慮しときま〜すw それに……アタシには、アナタが以前アタシのために買ってくれたとっておきの寝袋がありますんで! それで充分ですよ♪」

ニヒッとそう笑いかけてやると、ショッピ先輩は満足そうに「それなら良かったです」と微笑むのだった。

第686話🦇最高(笑)の仲間たち→←第684話🦇止まらない増殖



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空文 晴霧(プロフ) - バー子さん» こちらこそ、読んでいただきありがとうございます!! これからも頑張ります(*´∀`*) (2023年2月13日 21時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
バー子 - 面白いお話、いつもありがとうございます!!応援してます!! (2023年2月13日 21時) (レス) @page12 id: ca2116eb16 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - AYMさん» コメントありがとうございます!! サバト編、ぜひお楽しみください( *¯ ꒳¯*) 11巻のutくん活躍シーンも私なりに描かせてもらってるので、いずれお目見えするのが楽しみです(´∀`) (2023年2月4日 17時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
AYM - 続編(15)おめでとうございます!!ミラちゃんいいですねえ!好き(告白)サバト編だから、あのemさんが見れるのか!wktkてか、そろそろで11巻のut活躍回が来るがミラちゃんは見るのかな?見たら大興奮だろうなぁ、これからも無理せず頑張ってください!!応援してます! (2023年2月4日 14時) (レス) @page1 id: 48240d13f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2023年2月3日 21時

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