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第623話🦇逆転の先にある“答え” ページ3

*ミラ side*

「―――気にくわねぇってんなら、意地でも引き止めりゃいいだろうが」

「……………はい?」

いつになく荒々しい口調で唐突にそう言い放つジョニー先輩に、アタシはポカンとしてしまった。

「ガオナァが自分たちを裏切って離れていくのが嫌なら、何としてでも連れ戻せばいいだろ。傲慢なお前なら、そうするもんだと思ってたが?」

「いや……でもアタシ、去る者は追わない主義なんで。それに、チーノ先輩が居なくなってもアタシの大好きな我々師団(居場所)が無くなるわけじゃないし……」

そう言うと、ジョニー先輩は呆れたように深い溜め息をついてアタシを睨んだ。

「お前……自覚してねぇのかよ」

「え……何を、ですか?」

困惑するしかないアタシを真っ直ぐ見つめ、ジョニー先輩はキッパリと告げた。


「お前も、俺たちやガオナァと同じだ。我々師団(バトラ)という特定の“場所”じゃなく―――“誰と”共に居られるのか、それを重要視してんだよ」


「ッ……!!!」

―――ジョニー先輩の言う通り、アタシはそのことに気付いていなかった。

アタシはあくまで我々師団(バトラ)という“場所”が好きで、その場所に集まる悪魔(ヒト)たちも好きになっていった……とばかり思い込んでいた。

でも……自分の知らぬ間に、それは“逆”になってたんや。

アタシにとって……あのメンバーの居る我々師団(バトラ)が、好きな“場所”だったのだ。

シャオロン、ウツ、トントン、ゾム、ロボロ、ショッピ先輩、そして……チーノ先輩。

あの7人が好きだからこそ、アタシはあの“場所”が好きやったんか……。

ほんの少しのキッカケで、こんなにも大事なことに気付くことができた。

こうなったら……やることは1つやな。アタシ、気に入った“楽しいモノ”は手放したくない主義やねんな……♪

「ありがとうございましたッ、ジョニー先輩! これからはアナタに助言してもらったように、傲慢にやってやりますんで!!」

「アァ!? 別に助言した覚えは___って、話まだ終わってねぇぞコラ!!!」

怒鳴り散らすジョニー先輩を完全スルーし、アタシはあの悪魔(ヒト)が“演説”をする場所へ勢い良く駆け出した。



「たくッ……我ながら、余計なことしちまったかもな」

アタシの背中を見送るジョニー先輩は、苦笑を漏らしながら独りそう呟いていた―――。

第624話🦇初めて向けられた“欲”→←第622話🦇調子の狂う顔



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空文 晴霧(プロフ) - 暁さん» およよ??( ^ω^ ) (7月17日 14時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
- およ?ジョニーパイセン??? (7月17日 14時) (レス) @page12 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - AYMさん» ありがとうございますー!! 察していただけて嬉しいです(*´▽`*) マイペースに書き進めていきますので、どうぞよろしくお願いします! (2023年1月2日 17時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
AYM - 14作目(続編)おめでとうございます!!本当、マジで大好きですッ!!前回の後書きで書いてあったオリオンさんのやつは本とかなんやらでなんとなくあれ、emさんでは?となっていました!(笑)無理せず更新頑張ってください!! (2023年1月2日 16時) (レス) id: 48240d13f1 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - 白黒ぐも。さん» こちらこそ、コメントしていただきありがとうございます! 引き続き楽しんでってください(*´∀`*) (2023年1月2日 9時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2023年1月1日 19時

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