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第576話🦇Q.“我々師団”の存在理由は? ページ4

*シャオロン side*

「アタシらにとっての我々師団(バトラ)は何か、って?」

グルッペンの使節悪魔とかいう“チャバンちゃん”に散々ボロクソ言われたあげく師団(バトラ)室から放り出して宣戦布告を受けた俺たちの元に、どこかへ行っていたミラが戻ってきたのでそんな問いかけをしてみた。

「今回の一件で、ふと考えてん……。まぁ結局答えは出てへんけど、ミラさんの考えも聞いとくかって話になって」

「ふーん……」

トントンの言葉を聞いてもイマイチピンときていなさそうなミラに、俺が補足するように続けてやる。

「ただ気の合う奴と楽しくつるみたいだけの馴れ合い師団(バトラ)、他に居場所が無い奴の()り所、グルッペンの理想を追求する組織、そして……己の野望を叶える場所。俺らなりにいろいろ考えてはみたんやけど……」

ここに至る経緯を簡単に説明すると、ミラは一瞬でパッと表情から迷いを消した。


「なんや、そんなの“全部”でええやんけ」


「「「「「「「……………え??」」」」」」」

思わぬ返答に目を丸くする俺たちへ向け、ミラは淡々と語る。

「アタシはみんなとつるむの楽しいし、他の居場所と比べて我々師団(ここ)がええから居座っとるし、まぁグルッペン先輩に興味そそられたんもキッカケやし? アタシが野望持てたんも、この師団(バトラ)のおかげやしな。そんな感じでええんやないの?」

あっけらかんとそんなことを告げた彼女に、俺たちは揃って面食らってしまった。

第577話🦇A.理由なんて要らない→←第575話🦇変化と不変



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空文 晴霧(プロフ) - AYMさん» そうなんですよ、まだ彼の“本当に選んだ道”を知らないんですよね彼女は…! ぜひ楽しみにしててください(*´∀`*) (2022年12月29日 2時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - 白黒ぐも。さん» 最高の褒め言葉ですありがとうございます…!! うちの子を好きになってもらえて何よりです(*´ー`*) マイペースな更新にはなりますが、応援よろしくお願いします! (2022年12月29日 2時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
AYM - グッ、、やべえ、この後が楽しみすぎるッ!!きっとだけど、ミラさんはciの本当を知らないと思うけど、あれを知ったらどうなるんだろうか、、、めっちゃ、ゾクゾクしてきた!!!ほんと大好きです!更新無理せず頑張ってください!! (2022年12月28日 21時) (レス) @page47 id: 48240d13f1 (このIDを非表示/違反報告)
白黒ぐも。(プロフ) - 気持ち悪いくらい読みやすくて素敵な小説……!!そしてミラちゃんが魅力的……!!応援させていただきますッッ(吐血) (2022年12月22日 15時) (レス) @page35 id: 2ce3047e1b (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - 瀬羅さん» 今後もうちの子は、どんどんいろんなキャラを堕としていくことでしょう…楽しみにしてください( *¯ ꒳¯*) (2022年12月20日 0時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年12月3日 19時

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