第594話🦇最後の食材 ページ22
*ミラ side*
過激()な食材が多くぶち込まれていた漆黒魔界鍋は、それはもう両者を苦しませた。
その光景をみんなと共に楽しんでいるうちに、いよいよ互いにラスト1食材というターン。
ここまで、両者共に5ポイント獲得。つまり……このラストの食材で、決着がつくということ。
なのだが……もう2人とも、腹いっぱいの様子で。何やあのデブ腹、めっちゃつつきたい。←
トントンも顔負けのデブになってしまった2人を大爆笑しながらス魔ホで激写していると、不意にピクト先輩の口からか細い声が漏れ出た。
「も…もう食えないです……」
「あら、ギブアップですか?」
「おっとぉ? ピクト選手ここで脱落かぁ!?」
シャオロンの奴、実況ノリノリやんなぁw
「良いぞ!! チャンスだ大先生!!」
「僕も無理です……」
ゾムの声に弱々しく答えるウツの肩に、アタシはポンと手を置く。
「せやな……ホンマにここまでよう頑張ったで、あんさんは」
「ミ、ミラちゃん……!!」
「けど……」
彼の肩を掴む力を強め、アタシはニッコリと満面の笑みを浮かべて告げた。
「リタイアで引き分けなんてクソつまらん展開、アタシが許すわけないやろ???」
「ヒェッ……」
一気に顔を青ざめさせたウツをよそに、アタシは役目を終えて暇そうにしていたゾムに向かって端的に指示を出す。
「やれ☆」
「アイアイサー!!」
「むごぉッ!?!?;;;」
アタシの指示を聞いたゾムは、最後の食材を容赦無くウツの口に押し込んだ。
「大丈夫。食ったらわかる、食ったらわかる!」
「意地見せる時やでウツ!!」
ヤバイちょー楽しいwww←
アタシが楽しんでいることなど気にする余裕も無いであろうウツは、最後の食材――魔ベリコ豚を、見事言い当てるのだった。
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空文 晴霧(プロフ) - AYMさん» そうなんですよ、まだ彼の“本当に選んだ道”を知らないんですよね彼女は…! ぜひ楽しみにしててください(*´∀`*) (2022年12月29日 2時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - 白黒ぐも。さん» 最高の褒め言葉ですありがとうございます…!! うちの子を好きになってもらえて何よりです(*´ー`*) マイペースな更新にはなりますが、応援よろしくお願いします! (2022年12月29日 2時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
AYM - グッ、、やべえ、この後が楽しみすぎるッ!!きっとだけど、ミラさんはciの本当を知らないと思うけど、あれを知ったらどうなるんだろうか、、、めっちゃ、ゾクゾクしてきた!!!ほんと大好きです!更新無理せず頑張ってください!! (2022年12月28日 21時) (レス) @page47 id: 48240d13f1 (このIDを非表示/違反報告)
白黒ぐも。(プロフ) - 気持ち悪いくらい読みやすくて素敵な小説……!!そしてミラちゃんが魅力的……!!応援させていただきますッッ(吐血) (2022年12月22日 15時) (レス) @page35 id: 2ce3047e1b (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - 瀬羅さん» 今後もうちの子は、どんどんいろんなキャラを堕としていくことでしょう…楽しみにしてください( *¯ ꒳¯*) (2022年12月20日 0時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年12月3日 19時