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第615話🦇強引な誘い ページ43

*チーノ side*

チャバンちゃんとの会話を終えて帰ろうとしていた俺は、正門の所に待ち構える人物を見て思わず目を見開いた。

「あッ、チーノ先輩!」

パッとこちらを向いて笑みを浮かべるのは、先に帰ってもらっていたはずのミラさんで。

「えッ……な、なんでまだここに!? 先に帰ったんじゃ……!」

「いや〜、そのつもりやったんですけどね? まだ家には帰りたくないですし、なんか魔ーメン食べたい気分になりまして! さっき良さげなお店見つけたんで、一緒にどうです?」

いつもなら、彼女からの誘いなんて大喜びで受けるけど……今の俺は、さすがにそんな気分にはなれなくて。

「……すみません。お誘いは嬉しいんですけど、今日はちょっと___」

「まぁまぁ、そんなつれへんこと言わんといてくださいな! カワイイ後輩のお願いやと思って♪」

「わわッ! ちょッ、ミラさん!?」

いつになく強引に俺の腕を掴んで引っ張り、ミラさんは問答無用で魔ーメン屋へと飛び立ってしまった。



ー*ー*ー*ー



「ん〜ッ、やっぱ魔ーメンは美味いですねぇ! といっても、この店は初めてなんですけど」

いつもと変わらないテンションで魔ーメンをすするミラさんの隣で、俺は(はし)にすら手をつけられずにいた。

「あれ、先輩食べないんですか? はよ食べんと、麺が伸び伸びになっちゃいますよ〜」

「あッ……そ、そうですね! いただきます!」

心情を悟られないよう、咄嗟(とっさ)に“いつも通り”を装ってようやく魔ーメンへと手をつける。

そんな俺をしばし眺めていたミラさんだったが、唐突に思ってもみなかったことを切り出してきた。

第616話🦇その道の先→←第614話🦇代え難い存在



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空文 晴霧(プロフ) - AYMさん» そうなんですよ、まだ彼の“本当に選んだ道”を知らないんですよね彼女は…! ぜひ楽しみにしててください(*´∀`*) (2022年12月29日 2時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - 白黒ぐも。さん» 最高の褒め言葉ですありがとうございます…!! うちの子を好きになってもらえて何よりです(*´ー`*) マイペースな更新にはなりますが、応援よろしくお願いします! (2022年12月29日 2時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
AYM - グッ、、やべえ、この後が楽しみすぎるッ!!きっとだけど、ミラさんはciの本当を知らないと思うけど、あれを知ったらどうなるんだろうか、、、めっちゃ、ゾクゾクしてきた!!!ほんと大好きです!更新無理せず頑張ってください!! (2022年12月28日 21時) (レス) @page47 id: 48240d13f1 (このIDを非表示/違反報告)
白黒ぐも。(プロフ) - 気持ち悪いくらい読みやすくて素敵な小説……!!そしてミラちゃんが魅力的……!!応援させていただきますッッ(吐血) (2022年12月22日 15時) (レス) @page35 id: 2ce3047e1b (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - 瀬羅さん» 今後もうちの子は、どんどんいろんなキャラを堕としていくことでしょう…楽しみにしてください( *¯ ꒳¯*) (2022年12月20日 0時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年12月3日 19時

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