検索窓
今日:13 hit、昨日:41 hit、合計:37,657 hit

第438話🦇諦めの悪い鏡少女 ページ9

*ミラ side*

結局、今のトントンを独りにしておけなかったアタシは彼の隣を無言で飛んでいた。

「あ〜……あのな、ミラさん。ホンマにもう、そこまで気にせんでええから……」

「うっさい黙れクソブタ」

「えええ急に毒舌……?;;」

気にするなとか……そんなん無理やろ。

どんだけトントンとトンが仲良しかなんて、嫌というほど近くで見てきたんやから。

トンは、ウーモの遊び相手にも時々なってくれたし…ホンマにええ子やし…なのに……。

「……アタシは、諦めへんからな。どこぞのふぬけ主人が諦めたって、アタシは絶対諦めんから」

「ミラさん……」

宣言するアタシを困ったようにトントンが見守る中、どこからともなく飛んできたゾムが声をかけてきた。

「おーい、2人ともー!」

「ん……ゾムだけか?」

首を傾げるトントンに、ゾムがこんなことを告げる。

「実は、シャオロンたちが忘れ物したらしいんよ」

「は? 忘れ物!?」

「うん、シャオロンとショッピくんが取りに戻っちゃって……」

「いやアホか! 二度と来んなって言われとるのに!」

「まーた豚さんたち怒らせるで〜? アタシ知ーらね」

悪魔側が加害者であることを知ってしまった手前、問答無用でデビルポークたちを撃退するなんてさすがにもうできひんし。

「今度また襲われても何も文句言えへんぞ! 連れ戻したる!」

「あッ、トント……」

ゾムの声も聞かず、トントンは急いで飛んできた道を戻っていった。

「は〜、ホンマ困った奴らやなぁ……」

やはり気になるのでアタシも引き返そうとすると、ゾムに呼び止められた。

「あー、ちょい待ってミラ。これな、作戦なんよ」

「? 作戦……?」

第439話🦇拙い芝居→←第437話🦇優しすぎる“諦め”



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (56 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
75人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

空文 晴霧(プロフ) - 天村 樹さん» んー、光線ではなく物理で攻撃してますね。すっごい雑に説明すると、鏡そのものを物が切れる程度に強化して操ってるって感じです。…伝わりますかねこれ(説明下手) (7月25日 21時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
天村 樹(プロフ) - すみません。 鏡の刃って光線のようなものですか、 それともガラスが変形しているのでしょうか 説明を読み忘れていたらすいません。 (7月25日 20時) (レス) @page41 id: 820ea18d0a (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - るい酸性さん» いつもありがとうございます!! 悪周期、いずれ書けたらとは思ってるんですが…ちょっと他の悪魔とは違う感じにできればなぁと考えております。機会があればお披露目したいですね(*´∀`*) (2022年10月14日 6時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
るい酸性(プロフ) - ミラさんの悪周期が気になってしまったこの頃です。。いつも読んでます!! (2022年10月14日 3時) (レス) @page17 id: 825df6404c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年10月5日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。