第459話🦇空想討論 ページ30
*ミラ side*
「では今日は、人間について考えよう」
アタシの左隣の生徒いわく、シチロウ先生の空想討論はお決まりらしい。それも、テストとは全く関係無い内容のようで。
けどアタシは、普通の授業よりずっと楽しいんじゃないかと少し期待しながら耳を傾けた。
「もし君たちの目の前に人間が現れたらどうする？」
どこからともなく出てきた人間を模した人形を掴み、シチロウ先生はそう問いかけてきた。
「そりゃあ食う！！」
「ね〜！ すごい美味しいんでしょ!?」
「いやいや、空想だって」
なるほど……人間が目の前に現れたら、か。
うーん……アタシは別に、種族がどうとかどうでもええしなぁ。やっぱ、おもろい奴なら人間だろうと何でもいいわ。
なんて自分の中だけで答えを出すアタシなどつゆ知らず、シチロウ先生は人間人形をつつきながら生徒たちの返答に対してコメントする。
「確かに人間は、欲の塊で
「センセー、質問いいですかー？」
ピッと手を挙げながら発言すると、シチロウ先生はすぐさまこちらを向いた。
「はい、ミラさんどうぞ」
「先生は、もし人間に会ったらどうします？」
「僕……？」
興味本位で尋ねてみると、シチロウ先生は無言で人間人形を見つめ始めた。
何考えてはるんやろ……やっぱ、食欲が湧くもんなんかな？
「まぁ、もし人間に会えたら…どうやって生き残ったのか聞きたいね……」
口に付けている鉄マスクを手で直し、シチロウ先生はチョークを持って黒板に文字と図を書いていく。
「人間含め、空想生物はとても弱い生き物だとされることが多い。見ての通り、現存生物のほうがハイスペックと言えるね」
いや、シチロウ先生の絵柄かわいいな？？ 何そのギャップw
「空想生物は古代的というか……このフォルムで生存できるならば、そこはよほど平和な環境と言えるだろう。しかし、魔界の生態系は苛烈。だから
ふーん、こうして聞いてると空想生物学ってのもなかなかおもろいな。空想生物、なんかかわいいの多そうやし。
なんてことを思いながら講義の内容をノートに書き込んでいると、不意にシチロウ先生がアタシたちの近くまでやって来た。
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空文 晴霧(プロフ) - 天村 樹さん» んー、光線ではなく物理で攻撃してますね。すっごい雑に説明すると、鏡そのものを物が切れる程度に強化して操ってるって感じです。…伝わりますかねこれ(説明下手) (7月25日 21時) (
レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
天村 樹(プロフ) - すみません。 鏡の刃って光線のようなものですか、 それともガラスが変形しているのでしょうか 説明を読み忘れていたらすいません。 (7月25日 20時) (レス) @page41 id: 820ea18d0a (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - るい酸性さん» いつもありがとうございます！！ 悪周期、いずれ書けたらとは思ってるんですが…ちょっと他の悪魔とは違う感じにできればなぁと考えております。機会があればお披露目したいですね(*´∀｀*) (2022年10月14日 6時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
るい酸性(プロフ) - ミラさんの悪周期が気になってしまったこの頃です。。いつも読んでます！！ (2022年10月14日 3時) (レス) @page17 id: 825df6404c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空文 晴霧 | 作成日時：2022年10月5日 21時
