第453話🦇放課後の申し出 ページ24
*ロボロ side*
D組四人衆を置いて
「おぉ、ミラか。お疲れさん」
「あら、ロボロはもう帰るん?」
「ああ。中でシャオロンたちが勉強会やってるけど……どうせ、あんな騒がしい空間で勉強なんてはかどらんやろうしな。さっさと家帰って1人でやったほうが効率ええよ」
「あはっ、そら言えてますなぁ」
俺の言葉を受けて何やら考え込み始めたミラは、不意にこんなことを口にした。
「……なぁ、ロボロ。今からあんさんの家行ってええ?」
「ハァ? なんでまた急に?」
唐突な申し出に困惑する俺に、ミラは「いや〜……」と言葉を
「ほら、アタシもここでは勉強できんやろなと思ってるんやけど……家帰るにしても、まだ早いかなーって」
「? 別に、テスト前の学生なんかみんなこのくらいの時間に帰ってるやろ___」
当然のことを言いかけて、俺は言葉を止めた。
あぁ、そっか……ミラは確か、家の連中と上手くいってないんやったな。詳しいことは知らんけど、今まで見てきた彼女の様子からそのくらいは察しがついていた。
「いやあの、ホンマにちゃうんよ。ロボロの邪魔したいとかじゃなくて、ただ……」
……ただミラは、家に帰るのを遅らせる理由が欲しいのだろう。
普段とは少し違った彼女を見てその心中を察し、俺は軽く息を吐いて口を開く。
「別にええよ、邪魔せんって約束してくれるんなら」
「ホ……ホンマ!?」
パアッと顔を輝かせたミラは、安心したようにその表情を和らげた。
「ありがとうな! 絶対邪魔せんって約束する!!」
あからさまにテンションの上がったミラは、軽やかな足取りで駆け出す。
「ほらッ、はよ行こでロボロ! あんさんの家がどんなんか、めっちゃ楽しみやわ!」
たくッ……子供みたいにはしゃぎやがって。……でもまぁ、さっきまでの暗い雰囲気よりはマシか。
「そんなに期待されても困るで? マジで普通の家やからな」
「えー? ホンマかな〜?」
ミラの隣まで駆け寄った俺は、楽しげな彼女の横顔を見上げて自然と笑みをこぼすのだった。
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空文 晴霧(プロフ) - 天村 樹さん» んー、光線ではなく物理で攻撃してますね。すっごい雑に説明すると、鏡そのものを物が切れる程度に強化して操ってるって感じです。…伝わりますかねこれ(説明下手) (7月25日 21時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
天村 樹(プロフ) - すみません。 鏡の刃って光線のようなものですか、 それともガラスが変形しているのでしょうか 説明を読み忘れていたらすいません。 (7月25日 20時) (レス) @page41 id: 820ea18d0a (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - るい酸性さん» いつもありがとうございます!! 悪周期、いずれ書けたらとは思ってるんですが…ちょっと他の悪魔とは違う感じにできればなぁと考えております。機会があればお披露目したいですね(*´∀`*) (2022年10月14日 6時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
るい酸性(プロフ) - ミラさんの悪周期が気になってしまったこの頃です。。いつも読んでます!! (2022年10月14日 3時) (レス) @page17 id: 825df6404c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年10月5日 21時