第443話🦇頼れる豚さんの頼れる?能力 ページ14
*ミラ side*
「いやしかし……どうやって
少し離れた所で立ち上がりかけている魔狼を見つめながら、シャオロンがそんなことを口にする。
「トン氏はゾムとやり合ってたみたいやし、消耗してるやろ。アタシがサクッと殺って___」
「大丈夫やで、ミラさん。これ以上アナタの手は
やけに自信ありげにそう告げたトントンに、アタシはキョトンとする。
「え……ホンマに大丈夫なん?」
「ああ。元々これは、俺とトンの問題や。せやから、ケジメは
「プギッ!」
気合い充分の主従コンビに折れ、アタシはふっと笑って一歩下がった。
「わかりました。それ相応の覚悟はあるみたいやし、手出しはせえへんよ」
「! ありがとうなミラさん!」
パアッと笑みを浮かべるトントンに、ショッピ先輩が不安そうに声をかける。
「けど、トントンさんが消耗してるのは事実でしょ……どうするつもりですか」
「なーに、そこは心配要らへん」
やはり自信ありげなトントンは、
「こんなこともあろうかと、ちゃんと備えはしてきたからな。これが俺の……最終兵器や」
ゴソッと開かれたバッグの中には―――
「……へ? 食べ物……?」
そう。シャオロンの言う通り、大量の食べ物が詰め込まれていた。
「ずっと中身気になってたけど、まさか食料やったとは……」
「というか、ソレでどうするんですか?」
ショッピ先輩に問いかけられ、トントンは答える。
「俺の家系能力は、【
「! 食えば食うほど、魔力が増強されるってこと……?」
アタシが出した結論に、トントンは「その通りや」とドヤ顔で頷いた。
「さぁ、食うぞ食うぞ〜!」
「プギー!」
持ってきた食べ物を一心不乱に食いまくる彼らを、アタシはジッと見守っていた。
そんなアタシの胸中には……確かな“期待”が渦巻いていた―――。
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空文 晴霧(プロフ) - 天村 樹さん» んー、光線ではなく物理で攻撃してますね。すっごい雑に説明すると、鏡そのものを物が切れる程度に強化して操ってるって感じです。…伝わりますかねこれ(説明下手) (7月25日 21時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
天村 樹(プロフ) - すみません。 鏡の刃って光線のようなものですか、 それともガラスが変形しているのでしょうか 説明を読み忘れていたらすいません。 (7月25日 20時) (レス) @page41 id: 820ea18d0a (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - るい酸性さん» いつもありがとうございます!! 悪周期、いずれ書けたらとは思ってるんですが…ちょっと他の悪魔とは違う感じにできればなぁと考えております。機会があればお披露目したいですね(*´∀`*) (2022年10月14日 6時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
るい酸性(プロフ) - ミラさんの悪周期が気になってしまったこの頃です。。いつも読んでます!! (2022年10月14日 3時) (レス) @page17 id: 825df6404c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年10月5日 21時