検索窓
今日:4 hit、昨日:37 hit、合計:37,769 hit

第431話🦇召喚失敗 ページ2

*ミラ side*

使い魔交流の授業にて、小テストが行われるある日のこと―――。


「……………え? なんで……」

クラスメイトが見守る中―――トントンは、トンの召喚に失敗してしまって。

これには、さすがのアタシも驚いた。

これまでの使い魔交流の授業、オールS評価もらってたくらい優秀なペアやのに……。

立ち尽くして愕然とするトントンに何も言えないでいると、何を思ったかトントンは自分の親指に思いっきり噛みついた。

「なッ……何してんねん!!!!」

考えるより先に体が動き、アタシはトントンの手を掴んで口から離した。

「混乱してんのはわかるけど、無闇に自分を傷付けんなや!! アタシの目の前で、そんなつまらんことすんな!!!」

「ミ、ラさん……」

ただ仲間に傷付かれるのが嫌で、ついカッとなって怒鳴ってしまった。

「ミラさんミラさん、気持ちはわかるけどひとまず落ち着いて!」

授業担当のロビン先生になだめられ、アタシはハッと我に返る。

「あ……ごめん、トントン。ショックやろうに、怒鳴ったりして……」

「……いや、俺のほうこそすまんかった。心配、してくれたんやろ?」

全てわかっているように苦笑し、トントンはロビン先生に言われるがまま医務室へ行ってしまった。

その力無い足取りと、悲しげに丸められた背中を見つめ……アタシは、グッと拳を握り締めるしかなかった。

第432話🦇原因究明→←●オリ主 設定●



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (56 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
75人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

空文 晴霧(プロフ) - 天村 樹さん» んー、光線ではなく物理で攻撃してますね。すっごい雑に説明すると、鏡そのものを物が切れる程度に強化して操ってるって感じです。…伝わりますかねこれ(説明下手) (7月25日 21時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
天村 樹(プロフ) - すみません。 鏡の刃って光線のようなものですか、 それともガラスが変形しているのでしょうか 説明を読み忘れていたらすいません。 (7月25日 20時) (レス) @page41 id: 820ea18d0a (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - るい酸性さん» いつもありがとうございます!! 悪周期、いずれ書けたらとは思ってるんですが…ちょっと他の悪魔とは違う感じにできればなぁと考えております。機会があればお披露目したいですね(*´∀`*) (2022年10月14日 6時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
るい酸性(プロフ) - ミラさんの悪周期が気になってしまったこの頃です。。いつも読んでます!! (2022年10月14日 3時) (レス) @page17 id: 825df6404c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年10月5日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。