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「ほんまに･･･ほんまに俺でええの？俺めちゃめちゃ面倒臭い奴やで？勝手に色々考えて、独りで堕ちて、こんな風に紫耀の事を困らせたり傷付けたりして。これからもこんな事が何度もあるかもしれへんよ？そんな面倒臭い奴やで？」
今はこんな俺でも良いって言うてくれてるけど、いつかきっと、俺の事が面倒臭くなるやろう。
その時に要らんって言われても、俺は紫耀の事を手放せる自信が無い。
だって、どんどん好きになるんやもん。
これから先もずっと、紫耀への好きは増えていくやろう。
そんな、紫耀への好きがいっぱいになった時に、別れるって言われたら･･･。
俺はどうしたらええんか分からんもん。
「全然面倒臭くないよ。それは廉が俺を想ってくれてるからだもん。俺はそんな廉が良いの。俺の事を心から想ってくれる廉が。俺を幸せにしてくれるのは廉だけなの。それで、廉の事は俺が幸せにするから。だから、廉？廉のこれからの人生を、俺が予約しても良い？」
真っ直ぐに俺の事を見つめてくる瞳。
その澄んだ瞳には迷いなんか無くて力強くて。
「うん･･･うん･･･俺の人生･･･全部紫耀にあげるから･･･俺の全部を紫耀に･･･。」
「ありがと･･･ありがと廉。大好きだよ。」
そう言って抱き締められた。
胸がもう一杯やった。
もっと色んな事言いたかったのに、何も言葉にならん程に。
「はあっ･･･良かった･･･断られるかと思った。」
「え？」
「だって、俺達の五年目のお祝いしようと思ってたのに、廉ってばあんな事言い出すから･･･。」
「あ･･･ごめん。」
紫耀は今日の為に色々考えてくれたみたいやのに、俺が別れる話なんかするから焦ったみたいやった。
「良いよ、もう。ちゃんと納得してくれたみたいだし。」
「うん、一応･･･。」
「一応って･･･まあ、良いよ。また不安になるようなら何度だって話し合って、俺が全部不安を消してあげるから。」
実はまだ完全に納得した訳や無いけど。
そう、俺の心から完全に蟠りが消えた訳や無い。
それは今日みたいにまた蘇ってくる事があるかもしれん。
でも、その度に紫耀が不安を消してくれるやろう。
何度でも、こんな風にして。
「あ、廉？手出して？」
「え？あ。」
紫耀が箱からリングを取り出すから、俺は迷わず左手を差し出す。
俺の左手を取って、その薬指にリングをゆっくりと嵌めていく紫耀。
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弥勒(プロフ) - 由来さん» ただいまです。応援有難う御座います。弥勒の小説を読んで、少しでも寂しさを紛らわす事が出来たらなと思っています。弥勒の小説の中では、いつまでも６人がいますので、いつでも会いに来て下さいね。 (2023年3月3日 21時) (
レス) id: 12c1df49ab (このIDを非表示/違反報告)
由来(プロフ) - お帰りなさい、お待ちしてました。弥勒さんの作品何回読み返していたことか！辛い現実がありつつも、弥勒さんの作品を読んで幸せをいただいてます。いつもありがとうございます。これからもご無理なさらず、ゆっくり書いていっていただきたいです。応援しています。 (2023年3月3日 18時) (レス) @page46 id: c053d22928 (このIDを非表示/違反報告)
弥勒(プロフ) - はーちゃんさん» ただいまです。弥勒も現実逃避して自分の作品を読み返していました。一応小説に本物のエピソードを入れたりしていたので、それを思い出して、こんな事もあったのになあと寂しくなっていました。今後も楽しめる作品を書いていこうと思っていますので、お付き合い下さい。 (2023年3月2日 21時) (レス) id: 12c1df49ab (このIDを非表示/違反報告)
はーちゃん(プロフ) - おかえりなさい◡̈脱退の発表があった後、読み返してやっぱキンプリっていいね〜！あったかいねなんて気を紛らわさせていただいてたりしました！ほんとに感謝です。ありがとうございます！ご自身が無理のないペースでこれからも書いてください♡ (2023年3月1日 23時) (レス) @page46 id: 54b9248e79 (このIDを非表示/違反報告)
弥勒(プロフ) - まろんさん» ただいまです。ずっと待っていて下さって有難う御座います。弥勒の作品を好きだと言っていただいて、物凄く励まされました。これからも頑張って書いていきますので、お付き合いいただければ幸いです。 (2023年2月28日 22時) (レス) id: 12c1df49ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弥勒
| 作成日時：2022年8月13日 1時
