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「すみません、お待たせしちゃって。有難う御座いました。」
「じゃあ、出ますね。」
運転手さんがそう言って、タクシーが走り出した。
「早かったな。あの服気に入ったの？何か平野がいつも来てるのとだいぶ趣味が違うみたいだけど。」
ずっと見られていたのだろう、マネージャーにそう言われて。
「ああ、俺じゃなくて･･･その･･･廉に･･･。」
「そうなんだ？ああ確かに、永瀬に似合いそうだな。プレゼント？あれ？永瀬の誕生日ってもう終わったよね？他にお祝い事でもあった？」
「えっと、まあ、ちょっと･･･。」
「ふーん？喜んでくれると良いな。」
「はい、そうですね。」
俺が答えを濁しているとそれ以上は追及せずに、マネージャーは話しを終わらせてくれた。
それにちょっとホッとした。
マネージャーにも似合うって言われたんだから、きっと廉も気に入るよね？
そして･･･。
「どうしたん？急に。びっくりするやん。」
仕事が終わって、廉の家に突然お邪魔した。
「うん。廉に会いたくなって。」
「何やねん、それ。」
そう言う廉の顔が赤くなっていて可愛かった。
実は廉は俺の恋人なんだ。
「お前明日朝早いんやろ？」
「うん。だから今日泊めて？」
「はあ？もう、しゃあないなあ。」
明日朝からの仕事は廉の家から行く事にして。(マネージャーに迎えに来てって連絡済)
そうと決まれば早速シャワーを浴びさせられた。
「はい、これ。」
「え？何？」
シャワーを浴びてサッパリして。
一息吐いた所で、さっき買った服の入っているショッパーをそのまま廉に渡す。
「廉に似合うと思って。」
「え？俺に？」
俺の言葉に途端に嬉しそうな顔をする。
「え？何で？どうしたん？いきなり。ちょお、しかもこれ、俺の好きなブランドやんか。」
嬉しそうな顔のまま、いそいそと袋から中身を取り出して。
「うん。タクシー乗ってたらお店の前通ってさ、マネキン着てるの見たら廉に似合いそうだなって思って。」
「それでわざわざ？」
俺を見る目がちょっとウルウルしてるような？
「わ、めっちゃ可愛い！えー？うわ、どうしよ。めっちゃ嬉しい！」
服を両手で掲げて眺めて。
「ねえ･･･それ･･･着て見せてよ。」
「え？今？」
俺の言葉に戸惑う廉。
「うん。廉がそれ着てるの、見てみたい。ちゃんと似合ってるか確認したい。」
「んー･･･分かった。」
そしてその服を一式持って立ち上がって、その場を離れようとする廉。
３→←１ I want to see your happy face（しょうれん）
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弥勒(プロフ) - ちゃ・むさん» 弥勒の作品を読んで頂き有難う御座います。『Shape of love』は今迄と違う設定で受け入れられるか不安でしたが、気に入って頂けたようでホッとしました。続編も考えていたので書いてみようかと･･･。ただリクエストが溜まっているので気長にお待ち頂ければ幸いです。 (2022年7月28日 0時) (
レス) id: 12c1df49ab (このIDを非表示/違反報告)
ちゃ・む(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく短編集全て拝見させて頂いています。Shape of loveの設定・お話が好きなので2人のその後が読みたいです…！お忙しいとは思いますがタイミングがあれば是非検討していただけると嬉しいです！今後も応援しております！ (2022年7月21日 23時) (レス) @page19 id: 951fa2cf1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弥勒
| 作成日時：2022年7月3日 0時
