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「廉が俺の事好きになってくれたら･･･そしたら俺、廉の事幾らでも抱いてあげる。滅茶苦茶気持ち良くしてあげる。」
抱いてあげるって、そんな、俺が紫耀に抱いて欲しいみたいな。
いや、抱いて欲しいんか？
「狡いわ、お前･･･。」
そんな、人の弱みに付け込むみたいなん。
「だからさ、ゆっくりで良いから、俺の事、考えてみて？」
「ん･･･分かった･･･。」
紫耀は言葉通り、無理に俺を抱いたりはせんやろう。
ちゃんと俺の心の準備が出来るまでは。
ちゃんと、俺が紫耀の事、好きになるまでは。
「でも、ちょっとだけ、俺も試して良いかな？」
「え？」
そう言うと、チュッと軽くキスをされた。
それはその感触を確認するより早く離れてしまって。
俺が驚いて固まっていると、ふっと目を細めて、今度はゆっくりと近付いてくる紫耀の唇。
それから目を離せずにずっと見つめて。
その唇が触れる瞬間に目を閉じた。
柔らかくて温かな唇の感触。
それはとても気持ち良くて。
それが何度も角度を変えては俺の唇に触れて。
むにりと強くそれが押し当てられると、唇の隙間を舌でつっと嘗めて突かれて。
擽ったくて思わずそこを薄く開けば、ヌルリとその舌が滑り込んできた。
「んっ･･･んんっ･･･。」
その舌はくちゅ、ちゅぷと湿った音を立てながら、俺の舌を絡め取って吸って撫でて。
上顎と下顎の裏側を擽るように撫でられれば、俺の身体はぶるっと震えて。
紫耀の唇と舌の感触にどんどん蕩かされていくよう。
俺からは甘ったるい息が漏れて。
紫耀と俺の舌と唇が奏でる湿った音とお互いの吐息が、更に身体を芯から熱くさせた。
暫くお互いを味わった後、ゆっくりと唇が離された。
「はあっ･･･大丈夫？」
息を整えながら、自分の唇を嘗めて紫耀がそう言って。
「はあっ･･･ん･･･紫耀こそ･･･俺の事、気持ち悪ない？」
あんな事言うてたけど、実際に俺とキスなんかして、やっぱり駄目やったとか･･･。
「全然。ほら。」
「あ。」
視線に合わせてそこを見れば、
「ふふっ、廉のも反応してくれたんだな。」
「見んな。」
そして、俺のもしっかり反応して。
やっぱり俺は男が好きなんやって。
だって、女とではキス位でこんな風になったりせんもん。
ん？これって、男とキスしたからやろうか？
それとも、紫耀とキスしたからやろうか？
そんな事を考えてたら、紫耀に抱き締められた。
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弥勒(プロフ) - ちゃ・むさん» 弥勒の作品を読んで頂き有難う御座います。『Shape of love』は今迄と違う設定で受け入れられるか不安でしたが、気に入って頂けたようでホッとしました。続編も考えていたので書いてみようかと･･･。ただリクエストが溜まっているので気長にお待ち頂ければ幸いです。 (2022年7月28日 0時) (
レス) id: 12c1df49ab (このIDを非表示/違反報告)
ちゃ・む(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく短編集全て拝見させて頂いています。Shape of loveの設定・お話が好きなので2人のその後が読みたいです…！お忙しいとは思いますがタイミングがあれば是非検討していただけると嬉しいです！今後も応援しております！ (2022年7月21日 23時) (レス) @page19 id: 951fa2cf1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弥勒
| 作成日時：2022年7月3日 0時
