Home Sweet Home ３５ (ページ36)

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「ええー、何よそれ･･･お前こそ･･･そんなに俺とキスしたいんか？」

そんな俺を見て廉が動揺し捲ってる。

そりゃあ廉とキスしたいに決まってんだろ？

だって、俺は廉の事が大好きなんだから。

「だって、俺だって最近疲れてて色々ストレス溜まってるし･･･廉とハグとキスして癒されたかったのに･･･。」

「ええー･･･。」

俺の泣きそうな態度に眉を下げて困ったような顔をして。

俺が癒されたいって分かれば迷ってるみたいで。

そう言えば、廉って昔から何でだか、俺がこうやってお願いすると無下に出来ないんだよね。

やっぱり何やかんや言っても、優しいからさ、廉は。

弱ってる俺を放っておけないんだ。

「はああっ･･･もう･･･しゃあないなあ･･･ほんま、ちょっとだけやで？」

「え？やった！じゃない、ありがと、廉！」

危ない危ない、俺の下心がバレちゃうよ。

でもほら、廉は優しいから、結局こうやって俺の願いを聞き入れてくれるんだ。

っていうか、もう廉の為じゃなくて俺の為になってるし。

「えっと、じゃあ･･･。」

「え？も、もう？」

「早くしないと撮影始まっちゃうから。」

驚き慌てる廉を抱き締めて、ゆっくりと顔を近付けていく。

「っ。」

すると、覚悟を決めたのかぎゅっと目を閉じる廉。

その様子が物凄く可愛くて。

チュ。

「･･･ん･･･え？これだけ？」

軽く唇に触れたら眼を開けた廉がちょっと驚いて。

これだけって、もっと凄いの期待してた？

だったら、良いよね？

もう、我慢しなくても･･･。

「んんっ？」

そう思ったら止まらなくなった。

廉の身体をきつく抱き締め、片手で後頭部を押さえ逃げられないようにして。

廉の形の良い唇に俺の唇をムニッと押し付けた。

柔らかな廉の唇は、程良く弾力もあって物凄く気持ち良くて。

そのままチュッ、チュッと音を立てながら、何度もその唇に触れたんだ。

「ん･･･ふ･･･。」

角度を変えて何度も唇同士を触れ合わせると、息継ぎのタイミングが合わなくて、廉から甘い息が漏れてきて。

それを聞けば俺の身体が熱くなる。

廉の身体から甘い匂いがふわりと香って鼻腔を擽り、俺の神経を麻痺させて。

もっと･･･もっと･･･。

廉の唇に触れたい･･･もっと･･･。

大好きな廉の唇に･･･。