Home Sweet Home ３２ (ページ8)

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「ふはっ、自分で気付いとらんのやもんな。堪らんわ。ほんまに可愛いなあ。」

「何だよもう、急に･･･廉･･･俺、廉が好き･･･大好き。」

真っ赤になった紫耀がまた可愛い。

どうしよう、もうどんな紫耀も可愛く思えるんやけど。(何？この可愛いく見えるフィルター)

「おん。俺も･･･紫耀が好きや。大好きや。」

「廉、今迄ごめんね？俺いつも全然余裕無くて･･･廉が俺から離れていかないように必死だったから。廉を俺に縛り付けるような真似して。廉が嫌がる事いっぱいしちゃった。」

しゅんとした紫耀は、まるで捨てられた子犬みたいに耳と尻尾が垂れ下がってるように見える。

「もうええよ、そんな事。全部俺がお前を不安にさせてたからやもん。ほんまにごめんな？」

「廉？俺、もう大丈夫だから。廉が俺の事ちゃんと想ってくれてるって分かったから。」

そう言って綺麗に笑って。

「せやで？お前は俺に想われてるんやから、もっと自信と余裕を持っとったらええんよ？俺はお前から離れてかんから。」

「･･･さっき別れようって言ったくせに･･･。」

「それは･･･お前が俺の事を信じてくれんから･･･。」

ちょっと口を尖らせて言うから、俺も同じ様に口を尖らせて。

「ん、ごめん。これからは気を付けるから。」

「まあ、俺が悪かったんよな。でも、俺はお前以外に好きにならんから。俺はお前だけが好きやから。」

それはほんまの事。

紫耀とちょっと離れたいって思っても、他の誰かと付き合いたいとかは思わんかったから。

結局俺には紫耀だけなんやって。

「廉･･･。」

「ああ、もう、こんなんで泣くなよ･･･。」

折角止まり掛けていた涙がまた溢れ出して、それを優しく指で拭ってやる。

「だって･･･嬉しいんだもん。廉に好きって言って貰えて･･･やっと好きって言って貰えて･･･。」

「お前ほんま可愛いなあ。紫耀、大好きやで？」

愛おしさが込み上げて堪らなくなる。

俺、まだこんなにも紫耀の事が好きやったんやって。

「廉･･･俺も･･･俺も廉が大好き。」

二人でぎゅっと抱き締め合った。

そしてその夜、俺は紫耀に久し振りに優しく、蕩けそうな程に甘く抱かれて愛された。

お互いに心も身体も穏やかで優しくなれるような満たされたセックスやった。