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紫耀の唇を一回り、つーっと舌先を尖らせて嘗めて。
すると、ぶるりと身体を震わせる。
そのピンク色の唇は、皮膚が薄くて、他より感じやすいのだろう。
柔らかな唇は、紫耀の性感帯の一つ。
そこに触れたら、トロンと顔を蕩かせる。
「でも･･･キス、好きやろ？」
チュッと口付けて。
「ん、好きぃ･･･廉のキス･･･上手･･･気持ち良い･･･。」
ほうっと熱い息を吐いて、ピンク色の唇をペロリと嘗めた。
その瞳には熱が籠もって、壮絶な色気を漂わせる。
「ふはっ、ありがと。」
俺もキスが好きや。
それも、紫耀とするキスが。
紫耀の唇はめちゃめちゃ柔らかくて、今迄にキスした誰よりも柔らかくて。
その感触を味わいたくて、何度でもキスしたくなる程に。
文字通り、その唇を食べたくなるんや。
「ん･･･廉･･･もっとぉ･･･。」
「えー？あんまりすると、お前、止まらんようになるやろ？」
いつも紫耀は、キスから途中で止まらんようになって、俺の身体を
キスで昂った心に、俺の身体が反応して。
そんで、俺も止まらんようになってまうから困るんよ。
「お願いぃっ。」
両手を合わせてお願いし始める。
どんだけキスしたいんよ、ほんまにもう。
「んー、もお、しゃあないなあ･･･もうちょっとだけやで？」
結局俺は、紫耀のお願いに弱くて、最後には全部許してしまうんや。
ほんまに紫耀に甘いんやなあ、俺って。
後で自分が困るのは、目に見えてんのにさあ･･･。
「ありがと！廉大好きぃっ！」
そんな俺の気持ちを知ってか知らずか。
そう言って俺の唇に吸い付いた。
すると、今度は自分の番とでも言うように、俺の唇を美味そうに食べ始める紫耀。
「ん･･･。」
柔らかな紫耀の唇が、俺の上唇、下唇と順番にハムハムと食べていく。
擽ったくて、ちょっと唇を開くと、その隙間に舌を滑り込ませて。
歯茎をなぞってそれを超えて、下顎から上顎へと舌を泳がせていく。
「んんっ･･･ちょっ･･･ふぅっ･･･。」
キスの合間に、紫耀の手が俺の身体を上から辿っていって。
「んあっ･･･んんぅっ･･･んやっ･･･。」
耳を撫でて、首筋を撫でて、鎖骨を通って、胸へと下ろされる熱い手。
その手は撫でるように俺の身体を摩って。
もう片方の手は、項から背筋を通って腰へと下ろされる。
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作者名：弥勒
| 作成日時：2021年11月6日 0時
