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「ほんまお前、何してくれてんのよ。何でそんな事するん？」
「何でそんなに嫌がるの？疚しい事が無かったら別に良いだろ？」
「お前こそ何でそんなんすんのよ。ちゃうって言うてんのにいつもいつもいつも･･･そんなに俺の事が信じられんのか？」
「信じらんないよ！廉の言葉なんか！」
「はあ？お前なあ･･･。」
こんな風に、最近はちょっとした事で言い合いになってしまうんや。
大抵は紫耀が俺の事を束縛して監視するような事をするから。
俺はそう言うのは大っ嫌いやから、「やめろ」って紫耀に言うて。
でも紫耀はいつも「疚しい事が無いなら良いだろ？」って全く聞く耳を持たん。
そして言い争った後は、嫉妬に狂った紫耀に足腰立たんようになるくらい激しく抱かれて･･･。
正直そんなセッ クスも俺はちょっと苦痛になって来てて。
でも「そんな気分や無い」って断ればまた「浮気してるからだろ」って、「そいつの方が良いから俺とするのは嫌なんだろ」ってある筈無い事で責められるから。
俺は仕方なく痛みに耐えながら紫耀に抱かれるしかなくて。
前は優しく丁寧に抱いて愛してくれてたのに･･･そう考えると寂しさが込み上げてきて。
「はあっ･･･しんど･･･。」
もう、溜め息しか出んし･･･ほんまに疲れるわ。
これも倦怠期の一種なんかな？
俺、これから先･･･このまま紫耀と付き合っていけんのかな･･･。
こんな紫耀とこれからずっと･･･。
紫耀は最初めちゃめちゃ優しい奴やった。
いつも俺の事を一番に考えてくれて、俺の嫌がる事なんて一切せんかった。
せやのに･･･いつからこんなんなったんやろう･･･。
俺は鈍いから、きっと紫耀を不安にさせるような事を気付かん内にしてたんやろう。
そう思って、紫耀のする事を結局全部許してきたんや。
でも、それももう限界かもしれん。
紫耀の嫉妬と束縛が窮屈で息苦しくなってきてて。
このままやと俺はいつか爆発して、紫耀に酷い事を言うてしまいそうで。
それどころか、紫耀から逃げてしまうかもしれんって。
いつの間にかそんな事を考えるようになっていた。
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作者名：弥勒
| 作成日時：2021年11月6日 0時
