Home Sweet Home ３２ (ページ15)

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「俺は廉が好き。だから、紫耀なんか忘れて･･･俺の恋人になってよ。」

「海人･･･。」

ああ、その目･･･。

「ごめん、海人･･･俺は･･･紫耀が好きやから･･･紫耀がもう俺の事を何とも思ってなくても･･･俺にはずっと･･･紫耀だけやから･･･。」

そんな事･･･。

･･･分かってるよ。

「･･･だったら･･･紫耀の事、片時も離しちゃ駄目じゃん。紫耀は人一倍優しいんだから。何でも無い振りして、いつも廉の事を自由にさせてあげてるんだから。」

「海人･･･お前･･･。」

分かってるのに気付かない振りをして。

それで紫耀を自由にしていたつもりなんだろう。

束縛を嫌う紫耀だから、あまり我が儘言っちゃいけないって思い込んでいて。

「ごめん。俺が廉の事好きって言うのも、嘘だから。」

「は？お前っ。」

「でも、神はどうか分からないよ？早く仲直りしないと、神に紫耀を取られちゃうかもね？」

「は･･･。」

それは廉も危惧していた事だろう。

そして、それが現実になるかもしれないと言う恐怖。

さて、廉はどう動くんだろう。

そして･･･。

「廉、今日デートしよ？久し振りに、二人でゆっくりしたい。」

「おん、ええよ。俺も紫耀と、一緒におりたい。」

目の前で繰り広げられる、紫耀と廉のイチャイチャ振り。

「あ、仲直りしたんだ？」

「やっとかよ。長かったなー。」

そんな二人を見て、神と岸君がホッと胸を撫で下ろす。

結局、喧嘩の原因はちょっとした焼き餅かららしい。

ほんとに、世話の焼ける兄達だ。

「海人が頑張ったんでしょ？」

「え？海人何かしたのか？」

神と岸君が俺を見る。

「俺は何にもしてないよ？何にも･･･。」

そう、ちょっと二人の背中を押しただけ。

だって、大好きな二人なんだもん。

俺の大好きな･･･大好きな人だから。

大好きな人に、幸せになって欲しいから。

大好きな君に･･･

何よりも幸せになって欲しいから･･･。

ＥＮＤ．

海人君の大好きな人は･･･。
長くなり過ぎちゃった。もうちょっとしょうれんの心情とか書きたかったな。
インライに廉君居ないんだーって思ってたらまさかのスマホで参戦て。めっちゃオフ感出てて最高だし。そして胸元開けててめっちゃSEXYだし。