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「そんなの、してるに決まってんだろ？」
「ちょ、阿保！そんなん答えんでええねん！」
馬鹿正直に答えた紫耀の頭を廉が恥ずかしそうに叩いて。
二人･･･そういう事してるんだ？
そっか･･･そうだよな･･･だって、付き合ってんだもんな。
「やっぱりさ、男同士で付き合ってんの気持ち悪いよな？だから俺に抱き付かれるのも気持ち悪かったんやな。ごめんな？優太。」
その声でハッと現在に引き戻されて、顔を見れば廉は酷く辛そうだった。
「でも、皆の前では今迄のようにしとって？お願いやから。急に俺等に対する優太の態度が変わったら、皆変やと思うやろうし。それに、俺にはええけど、紫耀にはそういうの見せんようにしてくれるかな？ごめんやけど。紫耀は俺と違って繊細やし、優太の態度が変わったって分かったら、きっと辛いと思うから･･･。」
「廉･･･。」
廉が抱き付いてきた時、きっと俺の態度が今迄と違っていてそれが不安にさせたんだろう。
そして、廉は自分よりも紫耀の事を心配して･･･。
本当に廉は紫耀の事を好きなんだって言うのが分かった。
「違うんだ廉、ごめん。廉や紫耀が気持ち悪いとかじゃなくてさ、その･･･俺と廉がくっ付いたらさ、紫耀が焼き餅焼いちゃうんじゃないかと思って。それで･･･一瞬、あんまり廉とくっ付かない方が良いかなって思っちゃって。それに、俺はお前等の事気持ち悪いとかこれっぽっちも思ってないから。」
「優太･･･。」
咄嗟に嘘を吐いた･･･廉に抱き締められた時、俺は思い出してしまったから。
昨夜見た夢を･･･夢の中で俺に抱かれて快感に乱れる廉の姿を。
抱き締められれば、廉のその体温と匂いで昨夜の熱が蘇りそうになったから。
そして、目覚めて夢の中の廉を想像して抜いてしまった事に対する罪悪感と。
だから無意識にちょっと身体が強張ってしまったんだろう。
「そっか、色々気にしてくれてたんやな。ありがと、優太。でも大丈夫やで？紫耀はそんな事では妬かんから。紫耀は優太の事信頼しとるし。勿論、俺も。」
そう言って嬉しそうに無邪気に笑う廉。
ああもう、何だよ可愛いな･･･。
頼むから俺を誘惑しないでくれよ。
廉が紫耀と付き合っていて、男同士で付き合っていて、二人は
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作者名：弥勒
| 作成日時：2021年11月6日 0時
