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「そんなの分かってるよ。でも、玄樹君は今、神の傍に居ないじゃん。」
俺を見つめる大きな瞳は水気を多く含んで、自分を見ろと訴えてくる。
「海人･･･それでも俺は･･･。」
「俺ならずっと神の傍に居てあげるよ？ずっと神の傍に居て、ずっと神を愛してあげる。」
そう言って俺にぎゅっと抱き付いてきた。
「俺が･･･俺が玄樹君を忘れさせてあげるから･･･だからお願い、神。俺の事を好きになって？」
「海人･･･。」
「神･･･んっ･･･。」
「っ。」
海人の唇が俺の唇を塞ぐ。
「ん･･･駄目だよ海人･･･こんなのは･･･。」
「好きなんだ･･･神･･･大好き･･･。」
何処にその力があったのか、俺をベッドに押し倒して。
「んぅ･･･海人･･･駄目だって･･･。」
「神･･･んっ･･･好き･･･好きっ･･･。」
俺の言葉に聞こえない振りをして、海人は何度も唇を重ねてくる。
駄目だと思うのに俺の頭も身体も熱くなってきて、強く抵抗する事が出来なくなってくる。
正直暫く玄樹と会えてなくて溜まってるし、ライブ終わりでアドレナリンも出てるしで。
嫌でも身体が反応してしまうんだ。
「あっ？」
海人の肩を押して体勢を入れ替え、さっきとは逆に俺が海人を組み敷いて。
海人の事は嫌いじゃない、寧ろ好ましいと思っている。
でもそれは玄樹とは違う･･･。
あくまでも仲間や･･･弟みたいな存在として。
俺に弟が居たらこんな感じなのかって･･･。
でも、今目の前に居る海人は熱っぽく、玄樹とはまた違う艶と色気を纏わせて･･･。
ゴクリと思わず俺の喉が鳴った。
「海人･･･。」
「･･･良いよ？神･･･俺･･･。」
俺の首に腕を纏わせ自分へと引き寄せる海人の瞳は、色を湛えて妖しく光って。
瞬間俺の中で何かが弾けて、堪らずその唇を塞いだ。
「ふ･･･ん･･･。」
何度もキスを繰り返して、その間に海人の身体を
「あっ･･･神･･･あんっ･･･。」
海人から甘い声が漏れると、俺の身体は更に熱くなって。
駄目だと思うのに、もっと触れたくなる。
頭の中で何度も玄樹の顔が過るのに、止められなくなってくるんだ。
こんな事をしたら傷付けてしまうだけなのに。
海人も･･･玄樹も･･･何方共に･･･。
そして俺も･･･。
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弥勒(プロフ) - みみさん» 弥勒の作品を読んでいただき有難う御座います。リクエスト作品UPしましたのでご覧下さい。『Home Sweet Home ３６』『Illness of love』です。ご要望いただいた内容になっているか不安ですが、読んでいただければ幸いです。宜しくお願いいたします。 (2022年6月2日 1時) (
レス) id: 12c1df49ab (このIDを非表示/違反報告)
みみ - 全然いつになっても大丈夫です！はい！ありがとうございます！ (2021年10月23日 0時) (レス) id: d44d69cc3a (このIDを非表示/違反報告)
弥勒(プロフ) - みみさん» 弥勒の作品を読んで頂き有難う御座います！応援有難う御座います！励みになります！関ジュ時代の紫耀廉ですね？只今リクエストが込み合っておりますので、気長にお待ち頂けたら幸いです。(^^;) (2021年10月22日 20時) (レス) id: 12c1df49ab (このIDを非表示/違反報告)
みみ - こんにちは、すごく素敵なお話、楽しく読ませてもらっています！もしよければ、関ジュ時代の紫耀廉のお話何か書いていただきたいです…!全然気が向いたらでいいので！これからも更新応援しています^^ (2021年10月18日 23時) (レス) id: d44d69cc3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弥勒
| 作成日時：2021年10月7日 0時
