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いつの間に俺達の話を聞いていたのだろう、廉と紫耀が何か言ってるけど意味が分からない。
「やだー！二人共、婿とか嫁とか･･･気が早いってば！」
「いててっ、いてえって海人！」
更にバシバシ海人に叩かれる俺。
何だよ気が早いって？
うちの優太？うちの海人？婿？嫁？俺が婿で海人が嫁？
うちのって、俺はいつから廉のになったんだ？それに海人は紫耀のなのか？
何か二人は父ちゃんと母ちゃんみたいな言い方で。
「あ、駄目だ。岸君全然分かってないや。」
神が溜め息交じりにそう言って。
「え？分かって？え？どういう事？」
「もうっ、岸君たら･･･どうして分かんないの？」
そう言って俺を見る海人の顔が寂しそうだった。
「えっと、俺･･･ごめん･･･。」
全然意味は分かってないんだけど、それは海人にとってショックだったみたいで。
俺は思わず謝ってしまった。
「え･･･？ごめんって･･･それって･･･。」
すると、海人の大きな瞳に水の幕が張っていく。
そして、大粒の涙をボロボロと零し始めた。
「え？ちょ、海人？どうした？」
俺は訳が分からなくてオロオロするだけ。
「うえっ･･･それって･･･ううっ･･･俺じゃ駄目って事？ううーっ･･･。」
「は？俺じゃ駄目？何が？」
マジで分かんない･･･何で海人は泣いてんだ？
「ちょっと岸君！何で海人泣かすの！？可愛い海人の何が不満なの！？」
「いや、不満って？」
紫耀の剣幕に押されてしまう。
「せやで！うちの海人の何が気に入らんのや！？こんなに可愛いのに！」
「ええ？何だってんだよ。」
さっきまで海人と小競り合いしていた廉迄が俺を責め立てる。
「あー、ちょっと待って皆。落ち着いて？岸君全く意味が分かってないみたいだから。」
傍で見ていた神宮寺が止めに入り、それで漸く全員が静かになった。
「あのね？岸君。何で海人が泣いてるか分かる？」
「え？分かんない。何で？」
「うわーん！」
俺の言葉に更に泣き出す海人。
「ああ、海人？ちゃんと岸君に言ったの？自分の気持ち。」
「え？あ･･･う･･･言ってない･･･。」
「それだよ。だから岸君訳が分からないまんまなんだよ。ちゃんと言わなくちゃ。」
「あ･･･。」
神宮寺に言われて何か気付いたような海人。
すると俺をじっと見つめてくる。
「あの･･･岸君？」
「え？あ、はい。」
その空気に思わず声が裏返る。
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弥勒(プロフ) - みみさん» 弥勒の作品を読んでいただき有難う御座います。リクエスト作品UPしましたのでご覧下さい。『Home Sweet Home ３６』『Illness of love』です。ご要望いただいた内容になっているか不安ですが、読んでいただければ幸いです。宜しくお願いいたします。 (2022年6月2日 1時) (
レス) id: 12c1df49ab (このIDを非表示/違反報告)
みみ - 全然いつになっても大丈夫です！はい！ありがとうございます！ (2021年10月23日 0時) (レス) id: d44d69cc3a (このIDを非表示/違反報告)
弥勒(プロフ) - みみさん» 弥勒の作品を読んで頂き有難う御座います！応援有難う御座います！励みになります！関ジュ時代の紫耀廉ですね？只今リクエストが込み合っておりますので、気長にお待ち頂けたら幸いです。(^^;) (2021年10月22日 20時) (レス) id: 12c1df49ab (このIDを非表示/違反報告)
みみ - こんにちは、すごく素敵なお話、楽しく読ませてもらっています！もしよければ、関ジュ時代の紫耀廉のお話何か書いていただきたいです…!全然気が向いたらでいいので！これからも更新応援しています^^ (2021年10月18日 23時) (レス) id: d44d69cc3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弥勒
| 作成日時：2021年10月7日 0時
