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するとゆっくりと長い睫毛に縁取られた瞼が上がっていく。
ああ、目覚めてしまった。
まだ眠っていて欲しかった。
そうしたらずっとその寝顔を見ていられたのに。
そうしたらずっとその唇に触れていられたのに。
･･･いや、目覚めてくれて良かったんだ。
じゃなきゃ、俺は何をしていたか分からない。
自分の欲望の赴くままに、もっと廉に触れてしまっていたかもしれない。
だから、廉が目を覚ましてくれて良かったんだ。
俺は無理矢理自分を納得させた。
「ん･･･もう着いたん？ごめん。寝てたわ･･･。」
そしてまだ眠そうな瞳で俺を見た。
「疲れてるんだな。」
早鐘のようになる鼓動に気付かれないよう、素知らぬ振りでそう言って。
少し暗い車の中で良かった。
俺の赤く染まる頬が見られないだろうから。
「そうでもないけど･･･紫耀の運転やと安心するって言うか･･･。」
「はは、ありがと。」
言いながら、カチャリとシートベルトを外す。
ああ、またそんな俺を惑わすような事を言って。
大切な人を乗せているんだ、危ない運転なんて出来る筈が無い。
「なあ、紫耀？」
「ん？」
隣で伸びをしながら俺の名前を呼ぶ。
「･･･さっき･･･何か･･･俺に言うた？」
「え？」
さっきって･･･廉が眠っている間の事？
もしかして･･･聞かれてしまったのだろうか？
俺の愛の囁きを。
「俺に･･･何かした？」
「･･･。」
気付いてしまったのだろうか。
許し無くその唇に触れてしまった事を。
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弥勒(プロフ) - みみさん» 弥勒の作品を読んでいただき有難う御座います。リクエスト作品UPしましたのでご覧下さい。『Home Sweet Home ３６』『Illness of love』です。ご要望いただいた内容になっているか不安ですが、読んでいただければ幸いです。宜しくお願いいたします。 (2022年6月2日 1時) (
レス) id: 12c1df49ab (このIDを非表示/違反報告)
みみ - 全然いつになっても大丈夫です！はい！ありがとうございます！ (2021年10月23日 0時) (レス) id: d44d69cc3a (このIDを非表示/違反報告)
弥勒(プロフ) - みみさん» 弥勒の作品を読んで頂き有難う御座います！応援有難う御座います！励みになります！関ジュ時代の紫耀廉ですね？只今リクエストが込み合っておりますので、気長にお待ち頂けたら幸いです。(^^;) (2021年10月22日 20時) (レス) id: 12c1df49ab (このIDを非表示/違反報告)
みみ - こんにちは、すごく素敵なお話、楽しく読ませてもらっています！もしよければ、関ジュ時代の紫耀廉のお話何か書いていただきたいです…!全然気が向いたらでいいので！これからも更新応援しています^^ (2021年10月18日 23時) (レス) id: d44d69cc3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弥勒
| 作成日時：2021年10月7日 0時
