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「まあ、兎に角良かったよ。おめでとう。」
神がそう二人に言って。
「うん。良かったね？二人共。おめでとう。」
俺も二人にそう言って。
「岸君は、俺達の事･･･やっぱり許してくれない？」
「優太･･･。」
二人が破ってしまったルールを作った張本人に、眉毛を下げて訊いている。
「はああーっ･･･ったく･･･しょうがねえなあ、もう。でも、ルール破ったからには皆に迷惑掛けんなよ？」
岸君は思いっきり眉間に皴を寄せて。
「でもまあ･･･うん、良かったよ。ちゃんと二人で幸せにならないと許さないからな？おめでとう。」
最後にそう言ってニカッと笑った顔は、いつも天然でお馬鹿な岸君とは少し違って見えて。
物凄く格好良かったんだ。
「うん。ありがと、岸君。」
「ありがとお、優太。」
紫耀がお礼を言うと、廉はよほど嬉しかったのか岸君を抱き締めた。
「あ、ちょっと、廉！」
すぐ紫耀に引き剥がされたけど。
「何やねん。ちょっとくらいええやんか。」
「駄目。廉は俺のなんだから。」
岸君から引き剝がしてぎゅっと廉を抱き締めて。
「えー、優太は俺の癒しやのに･･･。」
しゅんと眉を下げてしまう廉。
俺達から見てもその様子は何だか可哀相で。
「うううっ･･･あーっ、可愛いなあ、もうっ。」
「紫耀？」
そして上目遣いに紫耀を見つめて、そんな廉を見て紫耀が苦悶の表情。
「ああもう！仕方ないな。」
そして漸く手を離してやる。
「ありがと、紫耀。」
嬉しそうな顔をして、そしてまた岸君を抱き締めた。
それを見てる紫耀の顔は物凄く怖かったけど。
長い間両片想いを拗らせて、漸く恋人同士になった紫耀と廉の二人。
沢山悩んで、沢山傷付いて。
何度もお互いの事を諦めようとして。
それでも、お互いへの想いは冷めるどころか募るばかりで。
正直、二人の気持ちに気付いていた俺達は居た堪れなかった。
想い合っている同士なのに、どうして二人が辛い想いばかりしなくてはいけないのか。
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弥勒(プロフ) - 茉莉さん» 弥勒の作品を読んで頂き有難う御座います！好きと言って頂けて嬉しいです！誰もが自由に恋愛や結婚出来るって凄い事ですよね？結婚相手を自分で決められない、本当に好きな人じゃない、顔も知らない、子供なのに結婚させられる事も普通にあるこの世界で。 (2021年3月27日 0時) (
レス) id: e908e2e26e (このIDを非表示/違反報告)
茉莉(プロフ) - はじめまして。初コメントします。弥勒さんのしょうれんが好きです。作品一気に読みました。この24のI live with youは特に好きです。お話のしょうれんのようなカップルがもっと住みやすい国になってほしいなあって私はストレートですが（笑）心から思います。 (2021年3月25日 22時) (レス) id: 39682e441e (このIDを非表示/違反報告)
弥勒(プロフ) - 猫髭さん» いつも弥勒の作品を読んで頂き有難う御座います！好きと言って頂けて嬉しい･･･。(#^^#)めちゃめちゃ励みになります。最近バタバタしていて中々毎日更新するのは難しいのですが、これからも頑張ってUPしていきます！ (2021年3月8日 0時) (レス) id: e908e2e26e (このIDを非表示/違反報告)
猫髭(プロフ) - 更新楽しみにしてました！弥勒さんの書く小説やっぱりすごい好きです。次の更新楽しみに待ってます！ (2021年3月6日 21時) (レス) id: 6dffadf1a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弥勒
| 作成日時：2021年3月6日 0時
