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だから簡単に俺に触れようとすんなよ。
その手に触れられてしまったら、伸ばされたその手を取ってしまったら。
俺等が別れを決めた意味が全部無くなってしまう。
「だって、俺はずっとあいつを裏切っていたんだ。」
そんな風に吐き出すように俺に言うな。
それはまるで神様に懺悔をするように。
「あいつと居るのに･･･俺はずっと廉を･･･お前を忘れる事が出来なかったから･･･。」
今更そんな事言うな。
殺していた筈の俺の心を揺さ振んな。
あんなに話し合って二人で決めた筈やのに。
お互いに納得した筈やったのに。
せやのに、今更そんなん蒸し返すなよ。
俺等の関係はもう終わっとるんや。
あの時ちゃんと二人で終わらせた筈なんや。
せやのに、自分はそうや無かったなんて、簡単に言うなよ。
俺があの時どんな気持ちでお前との事を終わらせたんか。
そんな俺の気持ちも知らんと･･･。
そんな俺の気持ちを蔑ろにするような事を簡単に口にして。
「廉･･･やっぱり俺･･･お前じゃないと･･･。」
「阿保言うな！」
堪らず声を荒げた。
彼女が亡くなったばかりやと言うのに、何て不謹慎なんやろう。
どれだけ自分が弱っていたとしても、それは絶対に言うたらあかん事やんか。
彼女を何やと思っとるんや。
あんなに献身的に甲斐甲斐しくお前に尽くしてくれてたって言うのに。
そんな彼女を裏切るような事を簡単に口にするなんて。
「だって廉、俺は･･･。」
「彼女が亡くなっても･･･俺等はもう終わっとるんやから･･･。」
終わらせた恋は･･･もう二度と始まる事は無い。
俺かってもう昔とは違う。
紫耀に求められれば無条件で嬉しくて喜んでいた頃の俺とは。
そうや･･･もう戻れん･･･あの頃の俺等のようには･･･。
「終わってない･･･廉･･･俺はまだお前の事･･･。」
「俺は違う。お前の事なんてもう何とも思ってへん。」
そう言えば酷く傷付いた目をして。
「もう昔みたいには戻れんよ。俺の中ではお前の事は終わっとるんやから。」
「廉･･･それでも俺は･･･。」
伸ばされるその手をそっと下ろさせて。
「俺はもう無理やから。それよりも、お前はまだ彼女の為にしてやれる事があるんやないの？」
彼女が生前言っていた。
『日本で��1のアイドルになって、世界でも活躍する姿を見せてね。』
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弥勒(プロフ) - 茉莉さん» 弥勒の作品を読んで頂き有難う御座います！好きと言って頂けて嬉しいです！誰もが自由に恋愛や結婚出来るって凄い事ですよね？結婚相手を自分で決められない、本当に好きな人じゃない、顔も知らない、子供なのに結婚させられる事も普通にあるこの世界で。 (2021年3月27日 0時) (
レス) id: e908e2e26e (このIDを非表示/違反報告)
茉莉(プロフ) - はじめまして。初コメントします。弥勒さんのしょうれんが好きです。作品一気に読みました。この24のI live with youは特に好きです。お話のしょうれんのようなカップルがもっと住みやすい国になってほしいなあって私はストレートですが（笑）心から思います。 (2021年3月25日 22時) (レス) id: 39682e441e (このIDを非表示/違反報告)
弥勒(プロフ) - 猫髭さん» いつも弥勒の作品を読んで頂き有難う御座います！好きと言って頂けて嬉しい･･･。(#^^#)めちゃめちゃ励みになります。最近バタバタしていて中々毎日更新するのは難しいのですが、これからも頑張ってUPしていきます！ (2021年3月8日 0時) (レス) id: e908e2e26e (このIDを非表示/違反報告)
猫髭(プロフ) - 更新楽しみにしてました！弥勒さんの書く小説やっぱりすごい好きです。次の更新楽しみに待ってます！ (2021年3月6日 21時) (レス) id: 6dffadf1a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弥勒
| 作成日時：2021年3月6日 0時
