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「おん、そう。」
ヒラヒラと台本を振ってみせた。
「ああ、改めてだけど、映画の主演おめでとう。頑張ってね？」
「ありがと･･･。」
だからその時皆から「おめでとう」と「頑張って」を言われて。
個人の仕事で得たものはグループ活動に反映出来るように、皆そんな意識を持っとって。
勿論個人の評価がグループの評価にも繋がるから、絶対に失敗なんて出来んくて。
紫耀はもう何度もそんな経験をして、それは確実に紫耀個人だけやなく、グループの評価も上げてくれていた。
「何か･･･あんまり嬉しくない？」
「いや、めっちゃ嬉しいんやけど･･･プレッシャー？皆に迷惑掛けんかどうかって･･･。」
ちょっと心配そうな顔をされて、素直に自分の気持ちを答えた。
「ああ、何だそんな事？」
「そんな事って･･･。」
キョトン顔で俺を見て、そんな事なんて言う。
俺にとっては一大事やのに。
「そんなの、皆の事とか気にしないでさ、廉の思う通りにやればイイじゃん。廉らしくいれば、自然にやれば、結果なんて後から付いてくるもんだし。」
紫耀はいつも俺が迷ってると、正しく進むべき道を示してくれる。
いつも天然でお馬鹿な事ばっか言うてるのに。
こういうとこ、やっぱ頼りになるなぁなんて。
「おん、ありがと。でもなぁ、今回は･･･。」
「何？何か問題でもあんの？」
俺の様子に眉を顰めて。
「問題って言うか･･･いや、あんな？俺今回初めて、その･･･キスシーンが･･･。」
「え！？キスシーンあんの！？」
俺よりも驚いとるみたいに目を零れそうな程見開いて。
「おん。そんで、キスシーンなんて俺初めてやから･･･。」
「そっか･･･そうなんだ･･･廉が･･･キスシーン･･･。」
え？何かみるみる紫耀の表情が曇ってくんやけど。
何か落ち込んどる？
何で紫耀が落ち込む事があんのよ？
あれか？俺みたいなんがキスシーンなんてまだ早いとか？
「おん。それで、その･･･上手く出来るかどうか今から不安で･･･。」
そう言えば、紫耀はどうやったんやろう？
･･･初めてのキスシーンの時。
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弥勒(プロフ) - 茉莉さん» 弥勒の作品を読んで頂き有難う御座います！好きと言って頂けて嬉しいです！誰もが自由に恋愛や結婚出来るって凄い事ですよね？結婚相手を自分で決められない、本当に好きな人じゃない、顔も知らない、子供なのに結婚させられる事も普通にあるこの世界で。 (2021年3月27日 0時) (
レス) id: e908e2e26e (このIDを非表示/違反報告)
茉莉(プロフ) - はじめまして。初コメントします。弥勒さんのしょうれんが好きです。作品一気に読みました。この24のI live with youは特に好きです。お話のしょうれんのようなカップルがもっと住みやすい国になってほしいなあって私はストレートですが（笑）心から思います。 (2021年3月25日 22時) (レス) id: 39682e441e (このIDを非表示/違反報告)
弥勒(プロフ) - 猫髭さん» いつも弥勒の作品を読んで頂き有難う御座います！好きと言って頂けて嬉しい･･･。(#^^#)めちゃめちゃ励みになります。最近バタバタしていて中々毎日更新するのは難しいのですが、これからも頑張ってUPしていきます！ (2021年3月8日 0時) (レス) id: e908e2e26e (このIDを非表示/違反報告)
猫髭(プロフ) - 更新楽しみにしてました！弥勒さんの書く小説やっぱりすごい好きです。次の更新楽しみに待ってます！ (2021年3月6日 21時) (レス) id: 6dffadf1a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弥勒
| 作成日時：2021年3月6日 0時
