１ Rain that gently wets the cheeks.（廉･紫耀） ページ1
※紫耀君のモブ彼女や死に関する表現がありますので、苦手な方はBACKでお願いします。
廉side.
小雨の降る春の夜。
紫耀の彼女が交通事故で･･･。
･･･死んだ･･･。
彼女は女友達と二人で食事に行った帰り。
信号が変わって横断歩道を歩き出して。
その時、居眠り運転のトラックが信号無視で歩道に突っ込んで。
急ブレーキで雨でスリップした。
そして彼女はトラックと建物の間に挟まれて･･･。
･･･即死やった。
一緒に居た友人も意識はあるものの、骨折等の重傷で、ニュースになる程かなり大きな事故やった。
辺りには雨に滲む彼女の血の色と同じ
そして俺はマネージャーから連絡を受けた。
『家族や俺達の話も聞かず狂ったように暴れて手が付けられない。事務所としても迷ったが、平野がどうしてもお前を呼べって言うから。今の平野の状態じゃ一人には出来ないし。頼むから、あいつの傍に居てやってくれないか？』
「そんな、だって俺は･･･俺等は･･･。」
何で今更俺なんかを呼ぶんや。
俺等は一緒におったらあかんのに。
『お前の言いたい事も分かるが、そんな事も言ってられない程今の平野の状態は酷いんだ。だから、頼む･･･。』
「･･･分かりました。」
そう言われ、俺は仕方なく深夜に紫耀のマンションへ。
病院で動かなくなった彼女に対面した紫耀は、その場に崩れ落ちて泣き叫んで。
誰の声も聞こえないみたいに、ただ彼女の冷たい身体に縋って大声で泣くだけやったって。
事故を起こしたトラックの運転手も別の病院に搬送されて、大きな怪我も無いと聞くと、紫耀はそいつを「殺してやる！」と叫んで激しく暴れて。
雨の中病院を飛び出し暴れるのを、なんとか彼女の家族やマネージャーの数人で取り押さえて。
そして暫くして落ち着いた頃に、泣き叫び疲れたのか憔悴しきって項垂れて。
譫言の様に彼女の名前を何度も呼んで、そして、俺の名も･･･。
そのまま動けなくなってしまったようだったと、マネージャーから聞かされた。
傍に居てやってくれと言われても、今更俺に何が出来るんやろう。
紫耀のマンションのインターホンを押して暫く待てば、無言で解錠されて。
部屋に入れば薄暗いリビングにそいつはソファに座って頭を抱えて蹲っていた。
「紫耀？大丈夫か？」
俯いていた顔をゆっくりと上げると、真っ赤に泣き腫らした目で憔悴しきった酷い表情。
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弥勒(プロフ) - 茉莉さん» 弥勒の作品を読んで頂き有難う御座います！好きと言って頂けて嬉しいです！誰もが自由に恋愛や結婚出来るって凄い事ですよね？結婚相手を自分で決められない、本当に好きな人じゃない、顔も知らない、子供なのに結婚させられる事も普通にあるこの世界で。 (2021年3月27日 0時) (
レス) id: e908e2e26e (このIDを非表示/違反報告)
茉莉(プロフ) - はじめまして。初コメントします。弥勒さんのしょうれんが好きです。作品一気に読みました。この24のI live with youは特に好きです。お話のしょうれんのようなカップルがもっと住みやすい国になってほしいなあって私はストレートですが（笑）心から思います。 (2021年3月25日 22時) (レス) id: 39682e441e (このIDを非表示/違反報告)
弥勒(プロフ) - 猫髭さん» いつも弥勒の作品を読んで頂き有難う御座います！好きと言って頂けて嬉しい･･･。(#^^#)めちゃめちゃ励みになります。最近バタバタしていて中々毎日更新するのは難しいのですが、これからも頑張ってUPしていきます！ (2021年3月8日 0時) (レス) id: e908e2e26e (このIDを非表示/違反報告)
猫髭(プロフ) - 更新楽しみにしてました！弥勒さんの書く小説やっぱりすごい好きです。次の更新楽しみに待ってます！ (2021年3月6日 21時) (レス) id: 6dffadf1a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弥勒
| 作成日時：2021年3月6日 0時
