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仕事関係の必要最低限の事しか喋らなくなった廉と、俺との間を途切れてしまわないよう一生懸命繋いでいたのは海人だった。
あからさまに変わってしまった廉の態度に、どうして良いのか分からずに。
俺はただ廉が昔の様に戻ってくれる事を、ひたすら待ち続けていた。
そしてある日、やっとその時が訪れた。
ずっと頑なだった廉が、俺におずおずと躊躇いがちに話し掛けてくれるようになって。
それは少しずつ、ゆっくりと。
まるで氷河期に雪解けが訪れるように。
完全に昔の様に戻った訳じゃ無いけど、お互いに自然に話せるようになっていった。
後で雑誌のインタビューで、「あの頃は反抗期と紫耀に対する嫉妬とかがあって」と、廉が語っていた。
思春期の繊細な時期に俺とどう接して良いのか距離感が分からなくなって、廉のまだ幼い心の中の糸が複雑に絡まっていたんだ。
心も身体も、子供から少し大人になった廉。
自分でもそのアンバランスな心身をどうすれば良いのか分からなくて、ずっと一人で悩んでいたらしい。
そしてその原因の一つに俺への想いがあって。
それが友情なのか愛情なのか。
ずっとその想いを否定して肯定して、それを反芻して悩んで。
そして廉は全ての想いを受け入れたんだ。
知り合いからの「先ずは相手を受け入れる事」というアドバイスも、廉の心を響かせたようだった。
その日、廉は俺への思いの丈を打ち明けに来た。
「
勿論俺は廉の告白を断った。
だってそんなの信じられなかったから。
それにずっと一緒に活動してきた仲間だったし。
まるで弟の様に思っていた存在だったから。
それでも廉は諦めなかった。
そして何度も廉から告白されていて。
俺なんかの何が良いのか。
男だし、頭は悪いし、天然って言われてるし。
ずっと断ってればその内諦めるだろうと思っていたのに。
廉は毎日のように顔を合わせれば俺に告白してきた。
その度に断っても断っても、それでも諦めないで真摯に何度も告白してきて。
その内、そのあまりに健気な廉の姿に俺が絆されてしまって。
「良いよ、廉。付き合おっか。」
「え？ほんま？ほんまに？」
目を真っ赤にして、声を震わせて。
あの時の廉の嬉しそうな顔を忘れられない。
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弥勒(プロフ) - あさ、さん» 弥勒の拙い作品を読んで頂き有難う御座います！『なにきん』好きなんです。『MAGIC』と『れあかい』とはコアですね。今は皆別のグループだったり退所したりでバラバラですもんね。ちょっと考えてみますね。直ぐにはアップ出来ないと思いますが、気長にお待ち下さい。 (2021年2月11日 0時) (
レス) id: e908e2e26e (このIDを非表示/違反報告)
あさ、(プロフ) - 前、なにきん書いてたの見たのでまじっくとれあかいみたいです、、無理だったら大丈夫なので、更新頑張ってください！いつもみてます！ (2021年2月10日 22時) (レス) id: 3e936cdf51 (このIDを非表示/違反報告)
猫髭(プロフ) - コンテンツ設定しました〜、閲覧可能になっているのかわからないですけど、 (2021年1月30日 17時) (レス) id: 6dffadf1a7 (このIDを非表示/違反報告)
猫髭 - お返事ありがとうございます！さっそくやってみますね、ちなみに18歳以上です！ (2021年1月30日 17時) (レス) id: 6dffadf1a7 (このIDを非表示/違反報告)
弥勒(プロフ) - 猫髭さん» 弥勒の拙い作品を読んで頂き有難う御座います！お返事遅くなり申し訳ございません。猫髭さんの心に刺さると言って頂けてすごく嬉しいです！裏作品の閲覧については18歳以上である事が必須条件です。18歳以上であれば設定を変更してください。その方法については次へ。 (2021年1月30日 13時) (レス) id: e908e2e26e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弥勒
| 作成日時：2021年1月28日 0時
