４ ページ44
「ふはっ、皆勘違いしとんで？今のはなぁ･･･。」
「勘違い？何をだよ。ちゃんと説明して貰おうか。」
紫耀はあんまり見た事ないような怖い顔をしてて。
「海人、言うたり？俺が質問した内容。」
「え？ええと･･･廉と紫耀だったらどっちの顔が好きかって？」
さっき廉に訊かれた事をそのまま言う。
「え？顔？顔の事？」
それを聞いた紫耀の目が真ん丸になって。
「ああ、何だ。どっちの顔が好きかって話？」
神が何か納得してて。
「何だよ、もう、脅かすなよっ。」
岸君もそんな事を言って。
俺の方がちんぷんかんぷんなんだけど。
「てっきり海人が廉に告白してんのかと思っちゃった。」
「は？告白？俺が？」
神の言葉に漸く全て理解した。
ああ、だから皆驚いてたのか。
「そんな訳無いじゃん！ただ顔が好きってだけだよ！俺《強火しょうれん担》なのに、二人の間を邪魔するような事する訳無いじゃん！」
そうだ。
俺は紫耀と廉、二人の事が大好きなんだ。
そんな俺の大好きな紫耀と廉は、今は恋人同士で。
仲間で、ライバルで、メンバーだった二人はお互いの事を認めて切磋琢磨して。
そして、お互いが掛け替えの無い存在になって。
一時期二人が微妙な関係だった頃は、俺が何とか二人の間を繋いで。
その時期を乗り越えて、二人は恋人という関係に辿り着いたんだ。
大好きな二人が前よりも仲良くなった事は、俺にとって嬉しい事だった。
だけど、ちょっとだけ寂しくて。
二人が俺の事をあんまり構ってくれなくなるんじゃないかって。
でも二人は変わらず俺と接してくれた。
紫耀は全力で俺と遊んでくれる。
廉は悩みを聞いてくれたり相談に乗ってくれたりする。
二人は俺にとって大切なお兄ちゃんなんだ。
紫耀も廉も二人共･･･。
･･･ほんと？
ほんとにそう思ってる？
俺は･･･俺の気持ちは･･･。
「海人は俺の大事な双子の弟やからなぁ。」
「あっ、やめろよもう！すぐ年下扱いする！」
俺の頭をくしゃくしゃにして笑う廉。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 839人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
弥勒(プロフ) - Dさん» わざわざ調べて頂いてお手数おかけして申し訳御座いませんでした。体調までお気遣い頂き有難う御座います。引き続き無理せず更新していく予定ですのでよろしくお願いいたします。 (2020年12月9日 0時) (
レス) id: e908e2e26e (このIDを非表示/違反報告)
D(プロフ) - 弥勒さん» 返信ありがとうございます！なるほど文字化け！！調べても分からなかったのはそういう事だったんですねー(^^;謎が解けてスッキリしました！体調が優れない等コメントされていましたが無理せずご自愛下さい。ありがとうございました！ (2020年12月6日 6時) (レス) id: e5d1a10ace (このIDを非表示/違反報告)
弥勒(プロフ) - Dさん» 弥勒の拙い作品をいつも読んで頂き有難う御座います。文字化けしていたようで申し訳ありませんでした。「日中 二人」と全部漢字で続けて書くと文字化けするようで。(-_-;)訂正いたしましたのでこれからも引き続きお付き合い頂ければ幸いです。 (2020年12月4日 23時) (レス) id: e908e2e26e (このIDを非表示/違反報告)
D(プロフ) - いつも更新が待ちきれなくて何度もこのシリーズを読み返しさせて頂いてます！所で作品の文の中で「日叩�鷽諭廚箸△辰燭里任垢�この事は何と読みどうい意味なのか分からなくて調べたのですが結局分かりませでした。出来たら教えて頂けると嬉しいです！ (2020年12月4日 16時) (レス) id: e5d1a10ace (このIDを非表示/違反報告)
弥勒(プロフ) - 李さん» 有難う御座います！こっちのコメント気付かず返事が遅くなって申し訳御座いません。山Ｐファンにとっては許せん人物ですよね。(-_-;) (2020年11月20日 0時) (レス) id: e908e2e26e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：弥勒
| 作成日時：2020年10月27日 0時
