１ symmetry（しょうれん） ページ46
紫耀side.
歌番組収録の為にメンバーが集まる楽屋の中に、重苦しい空気が漂っている。
そう感じるのは俺だけじゃ無い筈で。
何だか今日はずっと廉の機嫌が悪いような気がするんだ。
俺何かしたっけかな？
自分以外の何かが原因なら、俺の方を全然見ないとかは無いと思うし。
やっぱり、俺が何かしたんだよな？
でも、昨日も今日も別に廉の気に障るような事はしてないと思うんだけど。
必死に此処暫くの行動を思い返したけど、やっぱり心当たりが無かった。
「お？廉、どうした？なん･･･」
「別に。」
岸君が問い掛ける言葉も最後まで言わせて貰えず、
あの岸君大好き廉があんな態度を取るなんて。
「おい紫耀、廉の奴どうしたんだ？何かめちゃくちゃ機嫌悪くね？」
「いや、それが俺も分かんなくて･･･。」
岸君が俺の所にこそっと訊いてきた。
廉て良くも悪くも嘘が吐けないって言うか、隠し事が出来ないって言うか。
思った事そのまま言っちゃったり態度に出ちゃったりするからなぁ。
今は誰が見ても分かるくらい、超機嫌が悪いんだって。
逞しい眉を吊り上げ眉間に皴を寄せ、可愛らしい唇をちょっと突き出しちゃってムスッとして。
如何にも機嫌が悪いですっていう見本のような顔してる。
「おはよー、って、何この空気。」
楽屋に入った神がすぐに可笑しな空気に気付いたらしい。
「いや、ちょっと･･･。」
言いながらチラッと廉の方に視線をやる。
「ああ、そうなんだ。」
それだけで全てを察したような神を流石だと思う。
「紫耀が何かしたんじゃないの？」
そんな事を俺に訊いてきて。
「いや、そうかもしれないんだけど全然思い当たらなくて･･･。」
だって、考えても何にも思い浮かばないんだもん。
「おはよーございまーっす。」
次に呑気な声で挨拶しながら海人がやって来た。
「あ、やっぱりなぁ。」
すぐに海人も楽屋内の空気が可笑しい事に気が付いたようで。
やっぱり末っ子の観察眼も大したもんだ。
「やっぱりって？」
海人の言葉に神が反応する。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 609人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「平野紫耀」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
李 - 弥勒さん» はいっ！！ (2020年10月1日 13時) (
レス) id: 73a43b40ce (このIDを非表示/違反報告)
弥勒(プロフ) - 李さん» 『ベストジーニスト』もあるし、『国宝級イケメン』も１番になって国民的イケメンに廉君がなる事を祈りましょう。!(^^)! (2020年10月1日 1時) (レス) id: 5f9a248b81 (このIDを非表示/違反報告)
李 - 廉に投票してきました〜！ (2020年9月30日 12時) (レス) id: 73a43b40ce (このIDを非表示/違反報告)
李 - 弥勒さん» そうですね！笑 (2020年9月25日 10時) (レス) id: 73a43b40ce (このIDを非表示/違反報告)
弥勒(プロフ) - 李さん» きっと『メンバー内恋愛禁止』を守ってるんでしょう。二人とも真面目だから。(^^; (2020年9月25日 0時) (レス) id: 5f9a248b81 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：弥勒
| 作成日時：2020年9月22日 0時
