１４ ページ14
ソロカット撮影の順番を待つ間、スタジオの隅で並んで座って。
そして紫耀が話してくれた。
「これ、去年皆で買い物行った時にどれにしようか迷ってたら、廉が『これ紫耀に似合うなぁ』って言ってくれたんだよ。」
え？俺が似合うって言うたから？
だからそれ買って？
そんでお守りみたいにしてたって？
あんなに大事そうにして？
「それなのに、『外さんの？』って。俺ちょっとショックだったんだけど。」
「え、そんな、ごめん。全然覚えとらんかったから。っていうかそれくらいで･･･。」
俺が忘れてるようなたった一言で、俺が選んだからってお守りみたいにしてる紫耀が健気で。
「だって、大好きな廉が選んでくれたんだもん。俺の宝物だもん。」
嬉しそうにリングを撫でて。
「･･･今度俺がちゃんとリング買うてやるわ。」
「え？それって結婚指輪？」
キラキラと目を輝かせて。
「阿保か、ちゃうわ。誕プレとかや。」
「えー、なんだぁ、残念。」
そう言って頬を膨らます。
「でも、やっぱり廉にリング買って貰うのは結婚する時までとっておくよ。」
「はあ？そんなんいつになるか分からんやん。」
どうしても結婚指輪が欲しいんやな。
ちょっと乙女チックな事を考えてる紫耀がまた可愛いなんて。
「良いの。ずっと楽しみがあるって事だから。」
また幸せそうに笑って。
「紫耀。」
「ん？あ。」
左手を差し出せばそこに重ねられる右手。
その手をぎゅっと握りしめた。
ほんとは抱き締めたかったけど。
きっと抱き締めたらそれだけじゃ治まらんようになってまうから。
「今はこれで我慢やな。」
「ふふっ、後でいっぱい抱き締めさせて？」
そう言ってぎゅっと握り返された。
「おーい、交代って･･･何だよ、珍しいな。廉が紫耀の手握るなんて。Jr.の頃以来じゃね？」
撮影が終わった優太達が戻ってきた。
「何や優太、焼き餅か？ほんまあんなは可愛いなぁ。」
「ちっげぇよバアカ！さっさと行けよ！」
真っ赤になって照れる優太が可愛くて仕方ない。
こんな反応するから可愛くて揶揄いたくなんのよね。
紫耀に感じる可愛さとはまた違うのよ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 609人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「永瀬廉」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
李 - 弥勒さん» はいっ！！ (2020年10月1日 13時) (
レス) id: 73a43b40ce (このIDを非表示/違反報告)
弥勒(プロフ) - 李さん» 『ベストジーニスト』もあるし、『国宝級イケメン』も１番になって国民的イケメンに廉君がなる事を祈りましょう。!(^^)! (2020年10月1日 1時) (レス) id: 5f9a248b81 (このIDを非表示/違反報告)
李 - 廉に投票してきました〜！ (2020年9月30日 12時) (レス) id: 73a43b40ce (このIDを非表示/違反報告)
李 - 弥勒さん» そうですね！笑 (2020年9月25日 10時) (レス) id: 73a43b40ce (このIDを非表示/違反報告)
弥勒(プロフ) - 李さん» きっと『メンバー内恋愛禁止』を守ってるんでしょう。二人とも真面目だから。(^^; (2020年9月25日 0時) (レス) id: 5f9a248b81 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：弥勒
| 作成日時：2020年9月22日 0時
