１３ ページ13
それから三日程して。
世間では紫耀のスキャンダルの話も薄れてきて。
俺も紫耀も単独の仕事が増えてきた事もあり、俺達の短い同棲？生活は終了した。
でも、一緒におる時間は減ったけど、俺等二人の距離は前よりもずっと近くなった気がする。
「ねーっ、例の彼女、匂わせの相手変わったみたいだよ？」
雑誌の撮影の為に集まったメンバー。
控室で衣装に着替え、ヘアメイクを整え、撮影の準備が整うのを待っている。
「ほら、前の投稿削除されてるし。今度の画像はまた別のリング付けてるもん。」
そう言ってスマホを見せてくる海人。
「あ、ほんとだ。紫耀と同じリングじゃなくなってんじゃん。」
優太が興味津々にスマホを覗き込む。
「紫耀、彼女に話したの？」
神が紫耀に声を掛けた。
「ああ、うん。俺好きな人居るから、迷惑だからやめてくれって言った。」
そう言うとちらりと俺を見て微笑んで。
「へぇ、成程ねぇ･･･。」
神がそんな紫耀と俺を見てニヤニヤしてる。
「何よ？」
それがムカ付いて睨み返してやった。
「別に？上手くいって良かったなぁって。」
何か、神には何もかもお見通しみたいや。
俺と紫耀の事を知られてるのかと思ったら恥ずかしくなってきた。
「お？どうした廉。顔真っ赤だぞ？」
「うっさいねん！優太のくせに！」
近くにあったティッシュの箱を投げ付けてやった。
「わっ！あっぶね！何すんだよ！」
既の所で優太はそれを避けた。
「では皆さん、準備出来たんでお願いします。」
スタッフさんに呼ばれてスタジオへ移動する。
ふと見ると、紫耀の左手が右手の薬指のリングを弄っていた。
そういえば･･･。
「なあ、そのリング･･･お守りって･･･。」
誰かから貰ったものなんやろうか？先輩とか？
大事そうにして･･･。
そんな事がずっと気になっとった。
「え？覚えてないの？これ、廉が選んでくれたんだよ？」
「は？俺が？」
俺が選んだって･･･いつ？何処で？
え？全然覚えてへんのやけど。
「えー？マジかぁ。あー、だからあの時･･･。」
「あの時って？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 609人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「永瀬廉」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
李 - 弥勒さん» はいっ！！ (2020年10月1日 13時) (
レス) id: 73a43b40ce (このIDを非表示/違反報告)
弥勒(プロフ) - 李さん» 『ベストジーニスト』もあるし、『国宝級イケメン』も１番になって国民的イケメンに廉君がなる事を祈りましょう。!(^^)! (2020年10月1日 1時) (レス) id: 5f9a248b81 (このIDを非表示/違反報告)
李 - 廉に投票してきました〜！ (2020年9月30日 12時) (レス) id: 73a43b40ce (このIDを非表示/違反報告)
李 - 弥勒さん» そうですね！笑 (2020年9月25日 10時) (レス) id: 73a43b40ce (このIDを非表示/違反報告)
弥勒(プロフ) - 李さん» きっと『メンバー内恋愛禁止』を守ってるんでしょう。二人とも真面目だから。(^^; (2020年9月25日 0時) (レス) id: 5f9a248b81 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：弥勒
| 作成日時：2020年9月22日 0時
