３ ページ48
「お？廉まだ居たのか？珍しいな。」
今度は岸君まで。
「うっさいなぁ。用無いなら早よ帰れや。」
完全に八つ当たりだよね？可哀想な岸君。
「何だよもう、怖えなあ･･･お疲れー。」
「お疲れー。」
でも手なんか振っちゃって、ちゃんと挨拶は返してあげるんだ。
「何や海人は。相変わらず準備がおっそいんやなぁ。」
もたもたと帰る準備をしていたら廉にそんな事を言われて。
「煩いなぁ。もう帰るよ。お疲れ様！」
「はいはい、お疲れー。」
スマホから目も離さないで挨拶された。
もう、何なのムカ付く。
俺等に八つ当たりしなくても良いじゃん。
ふんっ、廉のバーカバーカ。
心の中で思いっきりあっかんベーってしてやった。
♪〜。
あ、メールだ。
エレベーター待ちをしてたらメールの着信音。
スマホを取り出してみれば、連載してる少女漫画の事で編集さんからの連絡。
送ってあったネーム(漫画の内容を大まかに記したもの)について、修正の依頼だった。
早速内容を確認しようと思ってバッグの中からタブレットを取り出す。
「あれ？」
バッグに入れた筈のタブレットがそこに無かった。
「え？嘘。あれ？え？」
焦ってバッグの中身をひっくり返して探してみたけど、やっぱり無くって。
「あ･･･そうだ･･･。」
今日は楽屋で空き時間に原稿描いてたんだった。
って事は楽屋に置いてきちゃったのかも。
俺は急いで楽屋に引き返した。
「もう･･･家まで我慢せえや。誰か来たらどうすんのよ･･･。」
扉を開けようとドアノブに手を掛けた時、中から廉の声が。
あれ？まだ帰ってなかったんだ？
「無理･･･我慢出来ない･･･廉･･･。」
そしたら紫耀の声が聞こえて。
俺は二人が何をしてるのか気になって、音を立てないように、そっと、少しだけ扉を開けた。
扉の隙間から見えた紫耀と廉は、ソファに座って抱き合っていた。
ぎゅうって音が聞こえそうなくらいきつく抱き合う二人。
え？何？何してんの？
「廉･･･。」
「あかんて･･･。」
紫耀の手が廉の顎をくいって上げて、そして･･･。
二人の唇が重なった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 725人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
弥勒(プロフ) - 有難う御座います！あの後廉君は紫耀君に朝方まで寝かせてもらえず腰が壊れるほどたっぷり可愛がってもらいました。久しぶりだったからだいぶ濃厚な感じで・・・。 (2020年7月21日 23時) (
レス) id: 131fae9ece (このIDを非表示/違反報告)
Shinjirolove(プロフ) - Between sighsの廉くんがどう乱れるのか、、、物凄く気になります\(//∇//)\やはり弥勒さんの作品は最高です(*^^*)次も楽しみにしています！ (2020年7月21日 6時) (レス) id: 13f4b26d7b (このIDを非表示/違反報告)
弥勒(プロフ) - kinpriさん» 有難う御座います！少しでも勉強の足しになっていれば幸いです。英語は得意ではないのですが、いつもタイトル付けに悩まされ、日本語だと意味が限定的になってしまいそうな時、少し曖昧にしたいなと思って英語にしてる事が多いみたいです。 (2020年7月18日 9時) (レス) id: 131fae9ece (このIDを非表示/違反報告)
kinpri - 勝手に英語の勉強させて貰ってます(笑) (2020年7月18日 5時) (レス) id: 73a43b40ce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：弥勒
| 作成日時：2020年7月14日 0時
