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『だから、家に帰ってから一緒にゆっくりしたらええやん。』
「え？それって家に来いって誘ってんの？」
素っ気ない振りして突然大胆な事を言うんだから。
『はあ？お前明日朝早いんやろ？来んでええわ。それに、不要不急の外出は控えてくださーい。』
何だよもう、廉の家に行く気満々だったのに。
コロナのせいで外出も儘ならないこのご時世を恨む。
「不要不急じゃないだろ！廉と会う事より緊急で大事な事なんて無いじゃん！少しの時間でも廉に会いたいのに！」
『うるっさいなぁ、もー。』
思わず大声を出してしまった。
此処の所コロナのせいで会えなかったから、全然廉に触れていない。
顔を見れたとしても、ずっとリモートで画面越しだったし。
やっと会えたと思ったら、ソーシャルディスタンスで全然廉に近寄れないし。(アクリル板の邪魔なことこの上ない)
ほんとにもう、全然廉に触れてないの。
コロナが憎くて仕方ない。
俺は廉に触りたくて、色んな事したくて、心も身体も可笑しくなりそうだって言うのに。
それなのに、廉は全然平気な顔をしてるんだ。
俺に触らなくても廉は平気なのかな？
触るって言うか、廉は俺に触られる方なんだけど。
「あーもー･･･廉に会いたい･･･廉に触りたい･･･。」
『無理でーっす。』
もう、俺の話を全然真剣に聞いてくれない。
「廉･･･本当に･･･お前に会いたいよ･･･。」
俺の切ない気持ちが少しでも伝わるように、いつもよりも低い声で言ってみた。
廉が好きだって言ってくれたその声で。
『･･･。』
あれ？黙っちゃった？
「廉？」
俺の声が聞こえているのか心配になって、名前を呼んでみる。
『お前、今何処におんの？』
「え？家だけど･･･え？来てくれんの！？」
いきなりそんなご褒美貰えちゃうの？
『ばーか。そんな訳無いやろ。面倒臭い。』
まあ、そうだよねぇ。
「もう、面倒臭いとか言うなよ。」
恋人に向かってさあ･･･傷付くなぁ･･･。
『家の中の何処におんのか訊いとんの。自分の部屋か？』
ああ、そういう事か。
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弥勒(プロフ) - るんさん» 有難う御座います！一番好きだなんて光栄です！毎話なるべくリアルに近付けるよう心掛けているので、今後も伝わって共感してもらえるよう頑張ります！ (2020年7月13日 9時) (
レス) id: 131fae9ece (このIDを非表示/違反報告)
るん(プロフ) - 初コメ失礼します。いつも楽しく拝見させて頂いています。ほぼ毎日のように更新してくださって嬉しいです。ありがとうございます。今まで読んだしょうれんの作品の中で一番好きです。この2人ならなるであろうシチュが共感しかありません！これからも応援しています。 (2020年7月12日 3時) (レス) id: 8203db09b3 (このIDを非表示/違反報告)
弥勒(プロフ) - #Loveさん» 有難う御座います！独り言まで読んで頂いて感激です！作中のエピソードは全部ではありませんが実際の事を盛り込んで、なるべく話をリアルにしようと心掛けているので、伝わってくれていれば嬉しいです。 (2020年7月9日 0時) (レス) id: 131fae9ece (このIDを非表示/違反報告)
#Love(プロフ) - はじめまして。こんにちは。いつも楽しく読ませて頂いてます。お話の更新もいつも早いので毎日通知を見るのが楽しみになってます。今回もそうですが最後に作者様の一言に共感しています。撮影エピソードとか。書いてる背景なんかも伝わってきて嬉しいです！ (2020年7月8日 7時) (レス) id: 6a06178345 (このIDを非表示/違反報告)
弥勒(プロフ) - 楼茉（ろま）さん» 有難う御座います！どれだけエロいキスシーンが書けるか日々研究中です。キス１つでどれだけ感情を伝えられるかがこだわりポイントなんですが、なかなか思うようなのは書けずに苦しんどります。(-_-;) (2020年7月5日 2時) (レス) id: 131fae9ece (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弥勒
| 作成日時：2020年7月3日 1時
