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「何だよ･･･それ･･･？」
そんな本当の廉の事なんて何にも分かっていない、取るに足らない連中の話を真に受けるなんて。
『多分、今迄も色んな奴に結構な事言われててさ、それが溜まりに溜まって、それで今日爆発しちゃったみたいな感じだったな。』
「そうだったんだ･･･。」
だって、廉はずっと不安そうな瞳をしていた。
俺はそれを知っていたのに、廉に何もしてやらなかった。
ただ時間が経てば、ずっと一緒に居れば、きっと大丈夫になるだろうなんて。
俺は何て能天気な事を考えていたんだろう。
ずっと廉は悩んでいただろうに。
俺はその暗い瞳の意味を知ろうともしなかった。
『お前に廉しか居ないように、廉にもお前しか居ないんだから。』
「･･･うん。ありがと･･･。」
そうだ。
俺には廉しか居ない。
今迄も、これからも。
廉、お前だってそうだろ？
「お待たせ。」
神との電話を終えて暫くすると、バスルームから廉が出てきた。
いつものように、ソファに並んで座る俺達。
こんなに近くに居るのに、今はこんなに遠い。
グラスを手に取り、ゴクゴクと水を飲む廉。
緊張しているのが丸分かりだ。
「廉。」
名前を呼べば身体をビクリと跳ねさす。
「俺、廉と別れる気は無いよ。」
「･･･俺は別れたい。」
きっとずっと一人で悩んでいたんだろう。
俺と一緒に居る事を。
そして、俺から離れると決めたお前。
「俺の事･･･嫌いになっっちゃった？」
「･･･そうやっ･･･もう･･･お前の事なんか･･･嫌いになったんや･･･。」
嘘の吐けない廉。
口元がもぞもぞしている･･･視線も泳がせて･･･分かり易すぎる。
「どうして？どうして嫌いになっちゃったの？俺が何かしちゃった？」
「･･･そうやっ･･･いっつも馬鹿な事ばっかりして･･･俺っ･･･もうお前の相手すんの疲れたんや･･･。」
必死に理由を探して、作って。
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弥勒(プロフ) - るんさん» 有難う御座います！一番好きだなんて光栄です！毎話なるべくリアルに近付けるよう心掛けているので、今後も伝わって共感してもらえるよう頑張ります！ (2020年7月13日 9時) (
レス) id: 131fae9ece (このIDを非表示/違反報告)
るん(プロフ) - 初コメ失礼します。いつも楽しく拝見させて頂いています。ほぼ毎日のように更新してくださって嬉しいです。ありがとうございます。今まで読んだしょうれんの作品の中で一番好きです。この2人ならなるであろうシチュが共感しかありません！これからも応援しています。 (2020年7月12日 3時) (レス) id: 8203db09b3 (このIDを非表示/違反報告)
弥勒(プロフ) - #Loveさん» 有難う御座います！独り言まで読んで頂いて感激です！作中のエピソードは全部ではありませんが実際の事を盛り込んで、なるべく話をリアルにしようと心掛けているので、伝わってくれていれば嬉しいです。 (2020年7月9日 0時) (レス) id: 131fae9ece (このIDを非表示/違反報告)
#Love(プロフ) - はじめまして。こんにちは。いつも楽しく読ませて頂いてます。お話の更新もいつも早いので毎日通知を見るのが楽しみになってます。今回もそうですが最後に作者様の一言に共感しています。撮影エピソードとか。書いてる背景なんかも伝わってきて嬉しいです！ (2020年7月8日 7時) (レス) id: 6a06178345 (このIDを非表示/違反報告)
弥勒(プロフ) - 楼茉（ろま）さん» 有難う御座います！どれだけエロいキスシーンが書けるか日々研究中です。キス１つでどれだけ感情を伝えられるかがこだわりポイントなんですが、なかなか思うようなのは書けずに苦しんどります。(-_-;) (2020年7月5日 2時) (レス) id: 131fae9ece (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弥勒
| 作成日時：2020年7月3日 1時
