SOUP（しょうれん） ページ4
紫耀side.
「アチッ。」
「ああもう、ちゃんと冷ましなよ。」
廉は物凄い猫舌な上にせっかちで、よく口の中を火傷する。
テーブルを挟んだ向かい側で「分かっとる」って言って、器を下唇に当てて何度も温度を確認しながらフーフーとスープを冷ましている。(この確認の仕方も独特だよね？)
時折唇の隙間から覗かせる真っ赤な舌が酷く艶かしい。
俺もちょっと猫舌気味だけど、廉程じゃない。(廉は極端だから)
そう言えば、猫舌な人って舌の使い方が下手だって何かで聞いた事があるけど･･･廉もそうなのかな？
廉はちょっと舌が長めだから、上手く使えていないのかも。
でも･･･廉とするキスは、めちゃくちゃ気持ちい良いんだよね･･･。
あれ？･･･やっぱ廉って舌の使い方上手なのかな？巻き舌だし早口言葉とか得意だもんな。
「･･･何見とん？」
そんなちょっとイケナイ事を考えて見てたら、見透かされたように訊かれて。
「･･･廉の舌って気持ち良いよなぁって。」
「ぶふっ！」
「ああ、何してんのもーっ。火傷しなかった？大丈夫？」
「お前やわっ！何考えとんねん！」
盛大にスープを噴き出した廉の口を、側にあった紙ナプキンで拭いてやり、テーブルに溢したスープを拭けば真っ赤になって俺に抗議する。
「だって、廉の舌見てたら･･･思い出しちゃったんだもん。」
手を伸ばし、ぽってりとした廉の赤い唇を親指でつっとなぞる。
「･･･後で幾らでもしたるから、大人しく待っとけや。」
そう言って再びスープを啜り出す廉。
「･･･へっ？」
「アチッ。」
またフーフーとスープを冷ます廉。
今、何て言った？･･･ちょっともう、心臓に悪いんですけどこの子ってば。
「･･･大人しく待ってます。」
「ん。お前も早よ食えよ。」
そう言って俺を見つめたまま、長い舌で赤い唇をぺろりと嘗めた。
個室と言えど、流石に人目がある所で廉を襲う訳にはいかない。
さっさとテーブルの上の料理達をお腹の中に片付けて家に帰ろう。
僕の大好きな猫舌の君。
早くその唇で、舌で、火傷するようなキスを頂戴？
ＥＮＤ．
廉君の長い舌フェチ。
ある日のKing&Prince３（ALL）→←ある日のKing&Prince２（ALL）
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 837人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「平野紫耀」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：弥勒
| 作成日時：2020年4月16日 1時
