Home Sweet Home １ (ページ19)

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「あー･･･まぁ、でも･･･その時間は必要やったんちゃう？･･･少なくとも、俺は自分の気持ちを色々消化するまでに結構時間掛かったから･･･。」

「え？」

･･･そっか･･･そうなんだ･･･。

廉は俺の事好きになって、ずっと悩んで･･･。

それでも諦めないでいてくれたんだ。

その間は、きっとずっと俺の事を考えてくれていて。

その時間は廉にとって必要な時間だった訳で。

その時間が無かったら、廉は俺への気持ちを受け入れてくれなかったかもしれない訳で。

「･･･紫耀が俺の事好きんなってくれて･･･ほんまに良かった･･･。」

俺を振り返って優しく口付ける。

「廉･･･好きだよ･･･俺の方こそ、好きになってくれてありがとう。」

細い身体を潰してしまわないように気を付けながら、ぎゅっと抱き締めもう一度口付けた。

「ん･･･紫耀･･･もっと俺を好きんなって？」

俺の首に長い腕を纏わせる廉。

「言っとくけど、俺の方が廉の事好きだから。」

「ふふ、何言うてんの？」

不敵に笑う廉。

「負けんから。」

「俺だって。」

こんな事で張り合ったりして。

「あっ？」

そのまま廉を抱え上げた。