Home Sweet Home １ (ページ44)

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「難儀やなぁ･･･ほんま･･･。」

そのまま紫耀の顔を暫く眺めていた。

逞しい紫耀の腕を枕にしながら、その体温と寝息のリズムを聞いている。

すると、その内俺も眠りの淵に誘われそうになる。

紫耀と二人きり。

誰も居ない静かで穏やかな空間。

ずっとこんな時間が続けばええのに･･･。

･･･それは叶わんって分かっとるけど。

「ただいまー！って、何してんの！？」

暫くすると、他の楽屋に遊びに行っていた海人が帰って来た。

ああもう、騒がしい奴やな。

「･･･見たら分かるやろ。助けろ･･･。」

傍に寄って来た海人を睨み付ける。

「んー･･･面倒臭いからヤダ。」

特に考えもしないで断られた。

「何でや！早よ助けろって！」

イライラして大きな声を出してしまった。

「んんー･･･。」

「「！」」

隣で身動ぐ紫耀。

眉間に盛大に皺が作られる。

起こしてしまったかと海人と二人、息を止めてじっとして。

でも、そのまま紫耀は起きる気配も無く眠っていた。

ほんま、よっぽど疲れとるんやろう。