Home Sweet Home １ (ページ23)

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「何でよ！？昔は俺の膝ばっか乗ってたじゃん！」

そうだ、子供の頃は俺の膝は廉の特等席だった。

それなのに、いつの間にかそれが他の人に取って代わってしまって。

それから俺の膝はいつも空席のまま･･･。

「そんなんっ･･･紫耀の膝なんか乗れる訳無いやろ！」

「えっ。」

紫耀の膝なんか(･･･････)･･･。

紫耀の膝なんか(･･･････)って･･･。

がっくりと項垂れる俺。

「ああもう、廉、言い方･･･。」

神が俺の背中を慰めるように摩ってくれる。

「あ･･･やって･･･恥ずいもん･･･。」

耳まで真っ赤になる廉。

「恥ずいって･･･？」

赤くなって恥ずかしがる廉は可愛いんだけど･･･。

何で？今更でしょ？

「岸君は恥ずかしくないのに、紫耀は恥ずかしいの？･･･何で？」

神が不思議そうに廉に訊く。

「だって･･･紫耀やと･･･思い出してまうもん･･･その･･･。」

更に赤くなって目を潤ませ俯く廉。