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「かんせーい！」
芦戸さんの声に目を開ける。
いつものわたしとは全然違う、明るい目元が目立つ。
メイクの仕方で顔ってこんなに変わるんだなあと感心してしまうほど。さすが芦戸さんだ。
「鏡見ってブラウン系のシャドウばっか使ってるよね？でも暖色似合うってずっと思ってたんだー！」
『わたしじゃないみたい……』
「割り増しで元気に見えるよ」
せっかくだし髪型も変える？と芦戸さんが聞いてくれたけど、生憎今日はヒーロー基礎学が入っている。
せっかく可愛い髪型にしてもらってもぐちゃぐちゃになったら悲しいから断った。
「じゃあ、写真撮ろ！写真！」
慣れた様子でアプリを起動した芦戸さんはぐいっとわたしに顔を寄せる。
フィルター越しのわたしはさらに別人みたいだ。
芦戸さんはシャッターを切って満足そうに画面を覗いている。
またどこかに投稿してるのかな。わたしもSNSを起動した。
『あれ、投稿しないの？』
タイムラインにも、芦戸さんのアカウントにも今の写真はない。
今更顔を出すことに抵抗する気はないし、なにより芦戸さんはすぐ投稿してるイメージだったのに。
「最初に轟に見てもらわなきゃ」
『え、』
思わぬ返事に嫌な予感がして彼女の手元を伺う。
開かれていたのは、案の定というかなんというか、轟くんとのメッセージで。
『嘘でしょ！？』
「もう送っちゃった」
スマホをひったくろうとするも、さっと避けられ画面を見せられる。
轟くん宛てに送られたさっきの写真。
誰に見られてもいいと思っていたはずなのに無性に恥ずかしくなって、慌ててそのスマホに手を伸ばした。
―――せめて既読が付く前に消してしまえれば。
その思いも虚しく、メッセージが届く。
轟なんかいつもと違う顔してんな
あんまり分かんねぇけど、いいと思う
早く連れてきてくれ
ピコン、ピコンと軽快な通知音が部屋に響く。
それに合わせるみたいに顔が熱くなっていくのが分かる。
芦戸さんが内容を確認して、本当に楽しそうに笑った。
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タイトル被ってたので変えました
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有紀(プロフ) - 瑞穂さん» こちらこそ読んでくださってありがとうございます！気長にお待ちくだされば幸いです◎ (2020年4月29日 22時) (
レス) id: a38a24a1c3 (このIDを非表示/違反報告)
瑞穂(プロフ) - 続編ありがとうございます!続き楽しみにしてます!! (2020年4月26日 13時) (レス) id: e180184c40 (このIDを非表示/違反報告)
有紀(プロフ) - かぼさん» コメントありがとうございます！続編でもよろしくお願いします◎ (2020年4月20日 22時) (レス) id: a38a24a1c3 (このIDを非表示/違反報告)
かぼ(プロフ) - 続編嬉しいです！！これからも楽しみにしてます(*´∇｀*) (2020年4月19日 23時) (レス) id: 5ac4123fb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有紀 | 作成日時：2020年4月17日 0時
