課題 ページ29
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我が雄英高校は、文化祭の準備期間だろうがもちろん普通に授業がある。
普通に課題が出るし、普通に小テストだってやる。さすが我が雄英高校。
一応座学は頑張っていたけれど、このハードスケジュールはそこそこしんどい。
対して、文化祭への取り組みも壮大だ。
まだ文化祭当日は1週間以上先なのにもう屋外に屋台を組みつつあるし、他クラスには飾りつけられている教室もあるし、体育館には機材が運び込まれている。
プルスウルトラの精神が刻み込まれている証拠だ。
聞いた話では、B組は劇をやるらしい。
となると衣装やらセットやらはA組よりもきっと大変だろうし、つまり授業なんて手が回らないだろう。
だってわたしたちですらいっぱいいっぱいなのだから。
『課題やんなきゃって分かってるのに文化祭近くてやる気出ないよ〜』
チャイムが鳴ってから週末提出の課題を再確認したエクトプラズム先生が出ていくのを見送ってからぐだっと机に寝そべる。
日直の砂糖くんが黒板を消すのをぼんやりと見つめた。
「俺も全然課題やってないし今日一緒にやんね？」
背中をつんつんと叩かれ振り向くと笑顔の上鳴くんに提案される。
試験最下位の彼と勉強しても全然捗らない気がするんだけど。
そんな思いが顔に出ていたのか、上鳴くんはちょっとドヤ顔で胸を張る。
「今なら爆豪のかっちゃんもついてくるぜ！」
『それは魅力的すぎる……』
誰かと勉強するのは集中力を維持するって面でめちゃくちゃ有効だし、何よりあの顔で成績が良い爆豪くんがいるのは大きい。
いや、彼がわたしに勉強を教えてくれるとは思えないが。
『……もしかしなくても切島くんとか瀬呂くんもいる？』
「そりゃ俺と爆豪がいたらいるだろ」
『うーん……パスで』
「なんでだよ！？」
上鳴くんと爆豪くんを思い浮かべたら、当たり前のように切島くんと瀬呂くんも並んでいた。
もう4人セットが当たり前になってるんだなあと改めて思う。
そして彼らと言えば下から数えた方が早い勉強苦手集団だ。
絶対に爆豪くんは怒ってるし、自分の勉強に集中できなそうだからちょっと嫌なのか本音。
定期試験前ならまだしも課題を終わらせたいという今の気持ちとは合わない。
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有紀(プロフ) - 瑞穂さん» こちらこそ読んでくださってありがとうございます！気長にお待ちくだされば幸いです◎ (2020年4月29日 22時) (
レス) id: a38a24a1c3 (このIDを非表示/違反報告)
瑞穂(プロフ) - 続編ありがとうございます!続き楽しみにしてます!! (2020年4月26日 13時) (レス) id: e180184c40 (このIDを非表示/違反報告)
有紀(プロフ) - かぼさん» コメントありがとうございます！続編でもよろしくお願いします◎ (2020年4月20日 22時) (レス) id: a38a24a1c3 (このIDを非表示/違反報告)
かぼ(プロフ) - 続編嬉しいです！！これからも楽しみにしてます(*´∇｀*) (2020年4月19日 23時) (レス) id: 5ac4123fb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有紀 | 作成日時：2020年4月17日 0時
