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「Aちゃんと三奈ちゃんが仲良いのが嫌というより、そこに入るのに躊躇ってる自分が嫌なんかなぁ」
ふっと口角を上げたかと思うと、お茶子ちゃんはわたしの横に寝転んだ。
んーっと声を漏らしながら手を組んで天井に向けている。
横から表情を伺っても、柔らかい笑みが浮かんでいるのが見えるだけだ。
『わたしも我慢したくないな』
「だよね！」
今度は身体ごとこちらを向いた。
曲げた膝と膝が触れそうな距離感がくすぐったい。
お茶子ちゃんは眩しいくらいの笑顔を見せてくれている。
『……わたしね、わがままだから、好きな人のいちばんはわたしがいいの』
少しだけ泣きそうだった。
たぶん、こんな自分本意なこと、誰にも言ったことがないからだと思う。
『梅雨ちゃんのいちばんがいい』
もっとわがまま言ってもいいなら、お茶子ちゃんのいちばんも耳郎ちゃんのいちばんもわたしがいい。
でも、そうしたらわたしのいちばんは誰なの？って話になっちゃって、そこまで考えるとやっぱり梅雨ちゃんが浮かんでしまうのだ。
こんなこと、本人には言えない。
嫌われるのは怖い。
「そんな顔せんでも、梅雨ちゃんの1番はAちゃんだよ」
だから安心して！とお茶子ちゃんはガッツポーズを作る。
「インターン中にいろんな話したけど、Aちゃんのこと話してるときって梅雨ちゃんの雰囲気が変わるんだよね！なんか、こう……柔らかくなる、っていうか」
お母さんみたいな安心感！彼女は笑顔でそう言ってわたしの頭に手を伸ばした。
なんでこんな話になったんだっけ、なんて明るく接してくれる。
つくづく、わたしは恵まれていると思う。
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有紀(プロフ) - 瑞穂さん» こちらこそ読んでくださってありがとうございます！気長にお待ちくだされば幸いです◎ (2020年4月29日 22時) (
レス) id: a38a24a1c3 (このIDを非表示/違反報告)
瑞穂(プロフ) - 続編ありがとうございます!続き楽しみにしてます!! (2020年4月26日 13時) (レス) id: e180184c40 (このIDを非表示/違反報告)
有紀(プロフ) - かぼさん» コメントありがとうございます！続編でもよろしくお願いします◎ (2020年4月20日 22時) (レス) id: a38a24a1c3 (このIDを非表示/違反報告)
かぼ(プロフ) - 続編嬉しいです！！これからも楽しみにしてます(*´∇｀*) (2020年4月19日 23時) (レス) id: 5ac4123fb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有紀 | 作成日時：2020年4月17日 0時
