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『先生も花火やるんですか？』
「やるわけねぇだろ。そもそもオールマイトさんが乗り気じゃなきゃ許可なんて出さないよ」
『冷た！？オールマイトがいて良かった〜』
「ここで油売ってないで早よ参加して来い」
端の方で腕を組んでみんなを見てる先生に話しかけたらすぐに追い返されてしまった。
しっしっとでも言いたげに手で払われてちょっと悲しい。
仕方ないので先生から離れて輪に混ざる。ちなみにオールマイトは緑谷くんと話しているみたい。
「ナイスタイミング！」
『ありがとー』
ひょこっと顔を出すとちょうどわたしを探していたらしい上鳴くんに呼び止められた。
差し出された花火を受け取る。
『花火やるの超久しぶりだ』
「まじで！？俺は毎年やってるぜ」
『中学入ってからやってないかも』
熱いうえに火を吹き出すのってちょっと怖くない？
小さい頃は家族も気を遣ってみんなで花火やろうかなんて誘ってくれていたけれど、いつの間にかやらなくなっていた。
どっちが持ち手かいまいち分からなくて説明書を毎回確認してた気がする。
「A！火消えちゃうから早く！」
『えっ！？』
いつのまにか手に持つ花火に火をつけてきた上鳴くん。
彼は吹き出す花火をわたしに近付けてくる。どういうことかと戸惑っていると、わたしの手ごと花火を掴まれた。
「こうやって火移してけばわざわざろうそくまで行かなくて済むだろ？」
先端を吹き出している部分に当てたままじっとしていると、わたしの花火も燃え始めた。
びっくりしてちょっと間抜けな声が漏れてしまったが上鳴くんは得意げに笑っているだけだ。
なるほど、これが友達と花火をするってことか。
家族の前でこんな火の移し方をしたら確実に怒られる。
「鏡見ー！こっちにも火ィくれ！」
上鳴くんくんの奥からひょこっと切島くん。
はーいなんて間延びした返事をして手を伸ばす。
が、上鳴くんが邪魔で届かない。
必死に手を伸ばしているとなんとか切島くんの花火に燃え移ったが、すぐにわたしの花火は消えてしまった。ちょっと悲しい。
『花火もらってくるね』
「行ってら〜」
誰にともなく声をかけて人が集まっている方へ向かう。
上鳴くんが何か言っていたらしいのだけど、花火の音で聞こえなかった。
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続編です！よろしくお願いします！
ついったーはここ→@Snow_urt
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有紀(プロフ) - 瑞穂さん» こちらこそ読んでくださってありがとうございます！気長にお待ちくだされば幸いです◎ (2020年4月29日 22時) (
レス) id: a38a24a1c3 (このIDを非表示/違反報告)
瑞穂(プロフ) - 続編ありがとうございます!続き楽しみにしてます!! (2020年4月26日 13時) (レス) id: e180184c40 (このIDを非表示/違反報告)
有紀(プロフ) - かぼさん» コメントありがとうございます！続編でもよろしくお願いします◎ (2020年4月20日 22時) (レス) id: a38a24a1c3 (このIDを非表示/違反報告)
かぼ(プロフ) - 続編嬉しいです！！これからも楽しみにしてます(*´∇｀*) (2020年4月19日 23時) (レス) id: 5ac4123fb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有紀 | 作成日時：2020年4月17日 0時
