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「お前普通に手際いいのな！」
『貶しにきたの？』
まさか合宿にきてまで料理をすることになるとは。
だったらなおさらラーメンが良かったなと嘆きながら野菜を切っていく。
突然、通りすがりらしい上鳴くんが横からにゅっと顔を出してきてびっくりした。
一応包丁使ってるんだから気をつけて欲しい。
「いや、爆豪がやばいって聞いて見にきた」
『あー、さすが才能マンだよね』
手を止めて爆豪くんの方を振り返る。
なんでか分からないけど怒鳴りながら、あり得ないペースで野菜を切っているのが見えた。
一周回って怖すぎる。
『あれなら全部爆豪くんがやってくれた方が早そう』
「えー、俺Aが切った野菜も食いてえよ」
『だれが切っても同じでしょ』
爆豪くんに全部やらせればわたしは楽できるし早くご飯が食べられるし一石二鳥だと思うのだけど。
存外上鳴くんがごねるので仕方なく手を動かす。
『あんまここで油売ってると怒られるよ』
見られてるのも恥ずかしいから、早く持ち場に戻れの気持ちを込めて言う。
遠くから上鳴くんを呼ぶ声が聞こえないでもない。
「おう」
どうも気持ちの乗っていなさそうな返事。
予想通り、上鳴くんは動かない。
サボりを見逃したってわたしまで怒られたら困るのに。
『……いや、返事したなら行きなよ』
「ん、Aが料理してんのもうちょい見ときたいなって」
『なにそれ。明日も明後日も合宿中はずっと料理させられるから見れるじゃん』
「あー、まぁそうだけどさー」
歯切れの悪い上鳴くんは視線を彷徨わせて頬をかく。
もうすぐ野菜切り終わりそうなのに、まだ何か要求するつもりなのだろうか。
「俺も明日は包丁組にしてもらうわ！」
『大怪我しそう』
「なんだと！？」
そもそもわたしは明日も包丁組になるつもりなんてないのに。
クスクス笑いながら更に上鳴くんをからかっていると、今度はしっかり彼を呼ぶ声が聞こえた。
「やべっ！」
たぶんあれは相当怒っている。
まあ頑張って、と肩を押した。
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林間合宿です。話が進みます。
ついったに飛ばした話貼っときます→@Snow_urt
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有紀(プロフ) - 華蓮さん» ありがとうございます！ぜひお気軽にフォロリクしてあげてくださいませ◎ (2020年2月21日 20時) (
レス) id: a38a24a1c3 (このIDを非表示/違反報告)
華蓮(プロフ) - めっちゃ好きです！ちょー面白いです！ツイッター、ぜひ私も繋がらせてください！ (2020年2月17日 23時) (レス) id: 8e99dba7a3 (このIDを非表示/違反報告)
有紀(プロフ) - プルスウルトラさん» ありがとうございます！オチが見えてないので当分は書き続けそうです笑 (2020年2月17日 20時) (レス) id: a38a24a1c3 (このIDを非表示/違反報告)
プルスウルトラ - 凄い好きです、尊すぎて死にそうなくらいです、ずっと書いてて欲しいくらいです！ホント大好きです！頑張って下さい！ (2020年2月13日 22時) (レス) id: 387ceeb55f (このIDを非表示/違反報告)
有紀(プロフ) - まじま。さん» だれも構ってくれなくても作ろうと思っていたので暖かいお言葉がいただけて光栄です！最新ページをこそっと書き換えたので気が向いたらフォローしてやってください！ (2020年2月6日 0時) (レス) id: a38a24a1c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有紀 | 作成日時：2020年1月23日 15時
