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幸せにしてあげる ページ6

TH「ここは、俺がAのことが好きだって初めて気付いた場所。」



そう言って、私を真っ直ぐに見つめる彼に、
もうさっきから苦しくてしょうがない。



TH「あの時、Aが寝言でオッパって誰かのこと呼んでて、めちゃくちゃ嫉妬した。」

『あ、それは…』

TH「お兄ちゃんなんだよね?

それがわかった時すっげー安心したもん。






それとやっぱりジミンかなー。」

『ジミン?』

TH「うん。やっぱり2人、すごく仲が良いから。
ずるいなーって。」




そう言って少し唇を尖らせるテヒョンさんが可愛くて、思わず笑ってしまうと、そのまま腕を引かれ正面からぎゅっと強く抱きしめられる。









TH「あー、やっぱ可愛い。

好きだ。すごく好き。」

『テ、テヒョンさん!?』


ぎゅうぎゅうに抱きしめて、そんなことを言う彼に、私を殺す気か!?ともがいてみるけど、ビクともしなくて。



TH「誰にも渡したくない。

ジミンにも、ジョングガにも

…ユンギヒョンにも。」

『テヒョンさん…』





小さく、少し苦しげな彼の声に、
顔を上げてとポンポンと腕を叩くけれど、
私の肩に顔を埋めたまま、上げようとはしない。















TH「A?」

『はい。』

TH「Aにとって、一番大切なものは何?」







何故、そんなことを聞くのか。
不思議に思ったけど、真面目すぎるほど真面目な彼の声のトーンに、私も正直に答える。













『私は…

家族が一番大事です。』

TH「…そっか。」











TH「そういうと思った。」



やっと顔を上げたテヒョンさんの顔を見ると、
さっきの苦しそうな声はなんだったのか。

とてもすっきりと晴れたような顔で笑っていた。














TH「大丈夫。

Aは俺が幸せにしてあげるから。」

『ふふ、自信満々ですね。』

TH「本気だよ。」

『はいはい。』

TH「…結婚してくれる?」

『考えときます。』





えー!
と再び拗ねた顔をする彼にまた笑う。















あの日、ジミンが言っていた、人にもらう幸せの意味がわかった気がした。

私は今日、テヒョンさんと過ごして間違いなく幸せだったし、たくさん笑顔になれた。













ねぇ、

だからもう十分なんだよ。

これ以上は望まないから、だから…。

一番好きだよ→←テヒョンさんが見る世界



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設定タグ:BTS , 防弾少年団 , バンタン   
作品ジャンル:恋愛
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テテッ子(プロフ) - 素敵な話ありがとうございます^ ^みんな幸せそうで読んでて楽しかったです。 (2020年7月22日 15時) (レス) id: 9afff2bd61 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - みんゆんぎの歯茎さん» 作品をそのように褒めていただき、とても嬉しいです( ´∀`)ユンギさんがちょっぴり切ない役所で申し訳なかったですが、このお話の中では一番かっこいい人だったのかなと思います。これからも頑張りますね!ありがとうございます(*^^*) (2020年5月23日 2時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - ナジンさん» 素敵なコメントをありがとうございます(*^^*)読んでいただき嬉しいです!ありがとうございました! (2020年5月23日 2時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
みんゆんぎの歯茎 - 最近コメディー系ばかり読んでいたからか、涙腺が緩くなってたのかは分かりませんが、一人で大号泣してしまいました(笑)作者さん天才ですか!!応援してます!! (2020年5月20日 14時) (レス) id: 35336a21bf (このIDを非表示/違反報告)
ナジン(プロフ) - 涙が止まりません(T-T)素敵なお話をありがとうございました! (2020年5月20日 0時) (レス) id: 1a05180ee2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミロ | 作成日時:2019年5月18日 17時

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